![]() | ファイナルファンタジーVIIIアルティマニア (SE-MOOK) (2004/06) Studio BentStuff 商品詳細を見る |
「アルティマニア」シリーズの原点。
それまでは「解体真書」というシリーズで発売されていました。
アルティマニアの特徴といえば、脅威のページ数。フルカラーで厚みのある用紙を使っているとはいえ、辞書並の分厚さです。
頑張れば撲殺の凶器にできます。
そしてマニアさ。
普通の攻略本にはないようなコラムや、やりこみ指南、製作スタッフへのインタビューなど、盛りだくさんです。
また、1冊で全ての情報が網羅されているのもありがたい。
FF3~6の攻略本は複数冊の分割構成になっていたため、小さな書店や古本屋で片方しか並んでおらず1度に揃えられないこともありました。
そんな不都合も、1冊にまとめられて、スッキリ解消!
これだけの厚みがあれば、どんなゲームの内容でもカバーできるだろ……と思ったのですが、最近のFFでは1冊に収まりきらず、「バトルアルティマニア」「シナリオアルティマニア」「アルティマニアオメガ」の3冊セットというボリュームになっています。FF8のアルティマニアと同じ厚みが3冊です。圧倒的ボリューム!お値段も3倍!
まぁ、もう少し構成をやりくりすれば2冊くらいに収まると思いますが。
てか、アルティマニアが2冊以上の構成になっているのって、FFシリーズくらいですし……。他の作品はどれだけボリュームがあっても1冊にまとめられているのだから、FFシリーズだって1冊にできないことはないと思うのですけれど。まぁ金づるだから仕方ないか。
閑話休題。
やはり1冊ですべてが網羅できていた、この頃のアルティマニアが一番使いやすかったのは事実です。
攻略本としても、読み物としても楽しめる、最初にして最高峰のアルティマニア。
このアルティマニアで「バトル計」の取り逃しに気づいて途方に暮れたのは、一生忘れません。
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![]() | ファイナルファンタジー4〈戦闘解析編〉 (1991/09) キャラメルママ 商品詳細を見る |
FF4のモンスターデザインは、もちろん天野喜孝氏です。
ゴブリンやダークエルフなど、FF1のモンスターデザインからの使い回しも多いですが、新たに書き下ろされたモンスターもたくさんいます。ボスモンスターなどはほとんどが書き下ろし。
しかし、FF1の時のように、モンスターデザインのイラスト集は発売されていません。
しかも、FF1のモンスターデザインはラフスケッチに近いモノクロ画でしたが、FF4のモンスターデザインはカラーです。
それだけ力作ぞろいなのに、何故FF4のモンスターデザインイラスト集が発売されていないんだ~~!?
勿体無い!!
しかし、そのモンスターデザインのイラストが見れないのかというと、そうではありません。
このFF4戦闘解析編でボスごとに攻略が掲載されているのですが、そのページにボスモンスターの挿し絵として天野イラストが掲載されていて、ここでモンスターイラストを拝むことができるのです。
なんて贅沢な使い方なんでしょう。
また、これはすべての攻略本に共通していますが、表紙カバーの折り込み部などにもちょっとした挿し絵として、モンスターイラストが掲載されています。
これって挿し絵どころかスペースの穴埋めです!!
そこにモンスターイラストを載せるとは……贅沢極まりない。
ということで、攻略本としても勿論ですが、天野喜孝氏のモンスターイラスト集としても楽しめる、嬉しい一冊です。
しかし、なんでここまでモンスターデザインに力が入っているのに、それを売りにした関連書籍を出さないんでしょう…。
まぁいいけれど。
![]() | ファイナルファンタジーVII 解体真書 ザ・コンプリート (2000/07/31) スタジオベントスタッフ 商品詳細を見る |
ファイナルファンタジー7の攻略本。
アルティマニアみたく分厚くないけれど、ほぼ完璧に攻略されています。
これ一冊で、クリアから育成から隠し要素まで、ほぼすべての範囲を網羅しています。
しかも、攻略とは関係ない「最速クリアタイムアタック」などを取り入れた攻略本でもあります。
多分こんなやりこみ記事を攻略本に掲載したのはこの本が史上初のハズ。
てことで今からFF7をプレイしようという物珍しい人は是非買っておくべき。
攻略サイトもいいけど、こういうRPGの攻略にはマップがあった方が便利です。
自力で解きたい人には………すいません、余計なお世話でした。
欲を言えばもう少しモンスターにページを割いて欲しかったか。
FF7には魅力的な雑魚モンスターが多いので。
ちなみに改訂版のほうがインターナショナル対応です。
![]() | 忍者ハットリくん完全必勝法―ファミコン攻略ブック (ワンダーライフスペシャル―ファミリーコンピュータ) (1986/04) 不明 商品詳細を見る |
ファミコンソフト・忍者ハットリくんの攻略本。
この必勝本と、漫画形式になっている物の2種類が存在しています。
漫画形式の方が、いかにもコロコロっぽいギャグ満載で面白いものでしたが、
(忍者ハットリくん風な親父がステージごとに攻略を伝授していく漫画。
とにかく親父が下品。しょっちゅう屁をこぐし。)
それはさておき、こちらの普通の攻略本。
全ステージのマップ、出現するフルーツ、敵データ&攻略法、忍術データ&利用法、ステージごとの攻略法などが全て網羅されており、実際、これがあれば漫画版は不要です。
漫画版は誌面のボリュームの都合からマップなどが載ってません。
漫画版が優れている点といえば、漫画版の方が後から発売されたことで、多少の裏技が追加掲載されていることくらいです。
色々な角度からお世話になりました。
とりあえず、これ一冊があれば確実にクリアできるでしょう。
絶対クリアしたい人にオススメの一冊。
でも、入手は不可能に近いと思われますので、普通は、ネットで攻略サイトでも見るよね。
今ではマップつきのサイトとかもあります。便利。
![]() | ファイアーエムブレム紋章の謎―公式ガイドブック (ワンダーライフスペシャル 任天堂公式ガイドブック) (1993/12) 不明 商品詳細を見る |
スーパーファミコンソフト、ファイアーエムブレム紋章の謎の攻略本。
攻略記事はいたってまともで普通で、他の紋章の謎攻略本より秀でたところは大してありません。
しかし、おまけとして挿入されている「しりあがり寿」のイラストとコラムが面白すぎます。
「ウーン会議」「トロイの木馬鹿」など、実際の世界史に、ファイアーエムブレムのネタを混ぜたパロディとなっていて、これがかなり面白い。
しりあがり寿のファイアーエムブレム好きも良く伝わってくるし、
ファンの心をくすぐる「ファイアーエムブレムあるある」を楽しめます。
おまけのレベルを超えています。
むしろ、しりあがり寿が本編で、攻略記事がおまけでもいい。
あと、任天堂公式Q&Aもなかなか。
色々な質問にスタッフが答えてくれます。フィーナが劇団から抜け出してきた理由が「いやらしい団長から逃げるため」とか、本編で決して語られない裏事情も判明するので必見です。
さすが任天堂公式のガイドブック!
紋章の謎の攻略本を選ぶなら、攻略もさることながら、おまけが充実しているこの「任天堂公式ガイドブック」が一番のオススメです。
しりあがり寿や公式Q&A目当てで定価で買うのはオススメできませんが、今ではとっくに絶版になっていて定価で買う機会もないことでしょう。なので、ブックオフの100円均一コーナーなどに並んでいるのを買うのがといいかと。
![]() | ディシディア ファイナルファンタジー アルティマニア (SE-MOOK) (2009/01/29) スタジオベントスタッフ 商品詳細を見る |
ディシディアファイナルファンタジーの攻略本。
アルティマニアの名は伊達ではありません。
キャラクター個々の技の解説から、ストーリー、アイテム、バトル指南など、ありとあらゆるデータや解析が盛り込まれ、
さらに、元ネタ解説、スタッフインタビューまで掲載。
スタッフインタビューは、他では聞けない裏話も多く、なかなか読みごたえがあります。
メジャータイトルの攻略記事がインターネットで無料公開されている昨今ではありますが、攻略サイトには、不可能なまでの情報量です。
これは、買うだけの価値がある。
分厚い分、値段はお高いですけれども。
また、「皇帝」みたいなあからさまな弱キャラでも、決して切り捨てることなく、
ほかのキャラクターと同等に戦略をきっちり書いてあるのは素晴らしい。
攻略本だから、当然といえば当然かもしれませんが、
「使いこなせれば、強いんじゃないか?」と思えてきます。
もちろん、無理ですけれども。
![]() | サガ2秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY 公式ガイドブック (SE-MOOK) (2009/09/17) キュービスト 商品詳細を見る |
DS版サガ2秘宝伝説 の攻略本。
ですが、ファーストガイドの名の通り、序盤の攻略しかされておらず、攻略本としての完成度は非常に低いです。
(具体的にはビーナスの世界以降のデータがありません)
中盤以降のストーリー・モンスター・アイテムといったデータが一切ありません。
ゲーム発売日に同時発売された攻略本で、ネタバレに配慮しているのでしょうが、使えません。どうせリメイクなんだし、モンスターやストーリーなどに大幅な変更もないのだから、別にネタバレしてもいいじゃないの。大幅に変更されたのがラスボスなんだから、ラスボスだけ伏せていればちょうどよかったのに。
ただし、序盤に関しては、これでもか!というくらい丁寧にわかりやすく攻略されていて、使い勝手もかなり良いと思います。
スクエニから、「ネタバレに配慮して序盤だけしか攻略しちゃダメ」と制約された攻略スタッフが、躍起になって序盤の攻略に力を注いだのかもしれません。
この丁寧さで終盤まで攻略してくれれば、アルティマニア並みの攻略本になっていたことでしょう。
で、この不完全で微妙な攻略本ですが、
スクウェア・エニックスからの出版ということで、スタッフインタビューや、設定資料もばっちり収録されてます。
正直データだけならインターネットの攻略情報で十分なので、こっちの方が見どころかもしれません。
攻略本というよりもファンアイテムの1つと考えてください。
![]() | ワンダースワンカラー ファイナルファンタジー 公式コンプリートガイド (2000/12) ファミ通書籍編集部 商品詳細を見る |
ワンダースワンカラー版ファイナルファンタジー1の攻略本。
FF1の攻略本は、このエンターブレイン版と、デジキューブ版と2種類発売されていますが、
どちらも、ほとんど似たような内容になっていますし、値段も大して変わりありません。
差などありませんので、お好きなほうをお買い求めください。
ただ、強いてあげるならば、こちらのエンターブレイン版が優勢かと。
というのも、アイテムグラフィックがわざわざ用意されているからです。
たったそれだけなのですが、実際にゲームに使われていてもおかしくないほど、立派なドット絵のアイテムグラフィックがアイテム1つ1つ描かれていて、ドット絵ファンにはたまりません。
ファミ通のコネで、ゲームで未使用のアイテムグラフィックデータを持ってきて、掲載したのではないかと思うほど良く出来てます。
なので、どちらかといえば、エンターブレイン版をオススメします。
しかし、今更ワンダースワンカラー版の攻略本があったところで、
ワンダースワンカラー版をプレイする人などそういないでしょう。
現在の主要なFF1は、PSP版、携帯アプリ版、せめて、ゲームボーイアドバンス版であって、
こちらは、MP制になっていたり、追加ダンジョンがあったりして、変更が加えられているので、ワンダースワンカラー版の攻略本は役に立ちません。
今になってこの本を買おうという物好きな方は、ドット絵のアイテムグラフィックに興味があるのか、強烈なワンダースワンカラーマニアくらいなものでしょう。
オススメしておいてなんですが。
![]() | ファイナルファンタジー3 GRAND PROLOGUE―SQUARE ENIX公式攻略本 (Vジャンプブックス) (2006/08) Vジャンプ編集部 商品詳細を見る |
スクウェアエニックス公式攻略本……
っていいつつ、サロニアまでしか載っていないのは酷すぎる。
ゲームの内容が4分の1くらい残っているんですけれど……。
「グランドプロローグ」なんてサブタイトルがついてるから、嫌な予感はしていましたが……まさかそこまでとは。
Vジャンプ編集部の最速公式攻略本は早く発売されるだけで終盤がまったく載っていないという中途半端がウリなわけですが、いくらなんでもこれは酷い。
土のクリスタルどころじゃない。
召喚魔法もバハムートどころかオーディンすら登場せず、
ドーガもウネもこの本では未知のキャラ。
「ドーガもウネも偉大な魔導師だけあって、強力な魔法を使うらしいぞ」
って、攻略本が噂レベルのことを掲載してよいのですか。
NTT出版が送る基礎知識編程度のことしか載ってません。
いくら最速だからってこんなに情報制限がついているととてもじゃないけれど攻略本として成り立ちません。
むしろ、ファミコン版の攻略本のほうが役に立つくらいです。
最速公式攻略本の歴史をまたひとつ塗り替えた一冊。
![]() | 魔神転生のすべて (1994/02) 不明 商品詳細を見る |
女神転生シリーズのシステムやストーリーをシミュレーションRPGに仕立て上げた「魔神転生」の攻略本。
魔神転生2の攻略本は1冊しかありませんが、
魔神転生1の攻略本はたくさん出版されてます。
この攻略本もそのうちの1つ。
JICC出版局が送る、
女神転生2のすべて
真・女神転生のすべて
につづく「すべて」シリーズの3作目。
……っだったわけですが、普通の攻略本でガッカリ。
「女神転生2のすべて」「真・女神転生のすべて」にあった、悪魔の元ネタやイラスト紹介が全く無かったのです。
これに期待していたので非常に残念でした。
そりゃあ「魔神転生」に登場する悪魔(=敵モンスター)は、ほとんど「真・女神転生」からのイラスト引用だったのは事実ですが、この作品初登場の悪魔や、この作品でしかお目にかかれない悪魔もいたというのに…。
ということで「魔神転生」の攻略本はどれも似たり寄ったりです。
どれも最終ステージまで攻略されてないですし、エンディング分岐の条件なども載ってません。
どれもこれも中途半端。
どれを買っても同じなので特に「すべて」というタイトルにこだわる必要はないかと。
どうせ最後まで攻略されてないですし。