![]() | 小説ドラゴンクエスト5―天空の花嫁〈1〉 (ドラゴンクエストノベルズ) (2000/09) 久美 沙織 商品詳細を見る |
小説版のドラゴンクエストは7まで読みましたが、順位を付けるなら間違いなくこのドラクエ5がナンバー1です。
序盤~中盤はゲームをなぞった冒険小説という雰囲気で、面白くはありますが、一度ドラクエ5をクリアした身としては、ゲームの追体験をしているようで、「そこそこ」程度の面白さしか感じられませんでした。
しかし、終盤あたりから、話は急転します。
仲間モンスターたちの死闘。
母親と再会した息子たち。
そして、過去に戻り、父親と再会する主人公………。
原作のエピソードを踏襲しつつも、小説ならではの肉付けを加え、感動的なシーンに仕上げています。
元々ドラゴンクエストは、主人公がしゃべらないシナリオに代表されるように、主人公の思考や感情をプレイヤーに委ねてきました。
それはRPGとしては最高のやり方かもしれませんが、ゲーム内でのエピソードが味気なくなってしまう欠点にもなっていました。
その欠点を上手く補完し、逆に高めたのがこの小説です。
これぞ「ゲーム小説」の傑作と言っても過言ではありません。
難点をあげるとすれば、序盤・中盤が盛り上がりにかけるということでしょうか。
その辺は我慢して読み進めてください。
ゲーム小説なんて……と思う人にもぜひ読んでいただきたい作品です。
あ、もちろんドラクエ5クリア済みの方に限ります。
ゲーム小説なんですから。
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![]() | 小説 ドラゴンクエスト6―幻の大地〈1〉 (ドラゴンクエストノベルズ) (2000/03) 久美 沙織 商品詳細を見る |
小説ドラゴンクエストといえば、
セリフがなく、どうしても味気なくなってしまうドラゴンクエストの主人公に、セリフを与え、個性を与え、他のキャラクターとのやりとりを交えて、1人のキャラクターとして育て上げる……素晴らしいシリーズです。
ドラゴンクエストとノベライズの相性は抜群です。
どう書いても、面白くならないはずがありません!ありませんけれど……。
とりあえず、ストーリーはゲームに沿って進み、ほぼ同じ展開で進んでいきます。
とはいえ、ゲームの長いストーリーをたった3冊にまとめあげるので、どうしても細かなエピソードは省略されてしまいます。展開もかなり急になってしまいます。
それは致し方ないのですが……。
ドラゴンクエスト6というゲームには、転職や仲間モンスターという豊かなバトルのシステムが存在します。これが小説に導入されると……酷い拒絶反応。
バトルシステムを小説に登場させるために、どうしてもバトルの描写が必要となり、ただでさえ限られたページ数をバトルシーンが圧迫します。これまでの小説ドラゴンクエストシリーズにもバトルシーンはありましたが、そこまでバトルシステムが濃くなかったので、冒険小説の戦いのシーンとして捉えることができました。しかし、ドラクエ6ほどの充実したバトルシステムともなると、敵を斬るにしても五月雨斬りだとか、殴るにしても正拳突きだとか、技を説明して描写するので無駄に濃い。このバトルをもっとあっさりさせていれば、他のところにページを割けたんじゃ……でもバトルがないとドラクエじゃないし……。
まぁ、要するに、ドラクエ6と小説の相性が良くなかったということ。
でも、そこに目をつむったとしても、
バトルの描写もドラクエ5ほどドラマティックにはなっていませんし、オリジナルな展開も少ない。
ゲームのストーリーを盛り上げたり、補完するような展開もない。
1~5の小説ドラゴンクエストに比べて非常に内容が薄いです。
本は分厚いクセに。
できれば、先に1~5を読み、小説ドラゴンクエストへの愛を養ってから、6、7を読むようにしていただけると、非常に嬉しいです。
![]() | 愛蔵版 女神転生 デジタル・デビル・ストーリー (fukkan .com) (2005/07) 西谷 史 商品詳細を見る |
ゲームの女神転生シリーズの元となった西谷史作の小説・デジタルデビルストーリー女神転生。
元になっているのは、一番最初の「デジタルデビルストーリー・女神転生」(以下、「女神転生1」)だけで、それ以降の「女神転生2」「真・女神転生」「デビルサマナー」「ペルソナ」「魔神転生」「ラストバイブル」などなどとは関わりがありません。
小説「デジタルデビルストーリー」の主人公・ヒロインである、中島朱実・白鷺弓子が、ゲーム「女神転生1」の主人公・ヒロインで、
小説「デジタルデビルストーリー」の宿敵である、ロキ、セト、ルシファーなどが、ゲーム「女神転生1」のボスとして登場します。
ゲームは、小説版の設定が元になっているだけで、ストーリーなどが大きく異なりますが、小説の内容をうまくアレンジしている良作です。
と、ゲームの「女神転生1」の話をしましたが、
ここからが本題。小説版の「デジタルデビルストーリー」についてですが……。
いやぁ、もうゲーム化されてよかったね!
確かに、日本・西洋・中国・インドなど世界の国を問わず、様々な国の神や悪魔や魑魅魍魎が登場し、互いの支配や権力をぶつけ合い、また人間もそれらと戦ったり協力したりする……そういう世界観を創り上げたことは、西谷史の多大なる功績ですし、
女神転生シリーズの礎を創り上げたこともまた、素晴らしい功績です。
ストーリーも良く出来てます。
全世界の人間の命よりも、たったひとりのヒロインを選んだ、純粋な主人公のナカジマくん。世界の人間からしてみたらたまった物じゃありませんが、それだけ深い愛をヒロインに注いでいたという描写です。
また、主人公の血縁だからという理由で罪もないのに処刑されてしまうナカジマくんの親。処刑されながらも息子を信じる姿には胸を打たれました。
割と過酷で残酷なエピソードが多いですが、それもまた1つの持ち味。
レイプシーンがやたらと出てくるのもまた持ち味。
そんな読み応えのある小説ですが、問題が1つ。
ここまで盛り上げておきながら、未完であること。
デジタルデビルストーリーシリーズが全3巻、続編の新デジタルデビルストーリーシリーズが全6巻。
(愛蔵版だと、3冊ずつが1冊にまとまって全3巻になっています)
これだけ出ていながらにして、未完なのです。
しかも、かなり中途半端な終わり方。
作者も続きを書く意思がないらしく、愛蔵版などで加筆修正を加えながらも、結末はやっぱり未完です。
ラストになっても大ボスであるルシファーも健在ですし、
人間たちの新勢力が登場したり、新たな怨霊が登場し三つ巴となりかけたりと、新展開を見せますが、未完です。
9冊目の最後に、突然、主人公とヒロインが結ばれます。
ストーリー的には何の解決もしていませんが、二人が結ばれたので終わりらしいです。作者によると。
ジャンプの打ち切り漫画かよ!!
いや、続きを書くチャンスはあるはずなのに、それを棒に振っているあたり、ジャンプの打ち切り漫画よりひどい。
ということで、モヤモヤが解決しません。
僕が、この小説の存在を知ったのは絶版後で、古本屋をめぐり周り、5年かかってようやく全9冊を全て集めたというのに、未完で完結してしまったので、未だにすっきりしていません。
小説自体は面白いかもしれませんが、後読感がまったくよろしくないのでオススメできません。
購入するときは、未完のまま終わるということを念頭においてお買い求めください。
![]() | 428~封鎖された渋谷で~1 (講談社BOX) (2009/09/02) 北島 行徳 商品詳細を見る |
Wiiのサウンドノベル「428~封鎖された渋谷で~」のノベライズ作品。全4巻。
ノベライズというか、元がノベルなので、ゲーム内の文章をそのまま書き写したような感じです。
文章に多少の違いはありますが、特にストーリーに変化があったりはしません。
ラクしてんなぁ……。
そもそも、ゲームにあった映像、音楽、「シナリオ選択肢」「ザッピング」「KEEP OUT」などのシステムが排除されているので、ゲームをプレイした者にとっては非常に味気ない小説になっています。
単純に小説として読むだけならば問題ないのかもしれませんが、ゲーム本編で複数の主人公のシナリオを交差させて含みを持たせたシナリオ展開が、まったく活きてきません。
主人公Aの危機、それは主人公Bが選んだ選択によるものだった!みたいな因果関係を味わうこともできず、ただ文章を読むだけ。
この小説版よりも、ゲームのほうが10倍楽しめます。
小説版オリジナルシナリオとして「劇団・迷天使編」が挿入されていますが、これだけのために小説版4冊を買うのは流石に勿体無い。どうせなら、このシナリオだけ単品で出してくれれば良かったのに………そうしないで4巻に渡ってバラバラに収録しているあたりが商売ですよね。
ゲームにはノベライズされていないオリジナルシナリオもありますし、小説版には無かった「BAD END」もたくさんあります(物によっては本編よりも面白いENDがあります)。
この小説を買い揃えるなら、ゲームを買うべきです。
小説版全4巻を揃えるよりゲームを買った方が安いですし。
この小説の存在意義は、
428の新たな一面を見せてくれた新シナリオ「劇団・迷天使編」と、
文章を読むだけでゲームらしくない「サウンドノベル」が、実際には、いかにゲームとして優秀なジャンルなのかを教えてくれたところ、
だと思います。
![]() | ファイアーエムブレム―聖戦の系譜 (ファミ通ゲーム文庫) (1996/08) 鈴木 銀一郎 商品詳細を見る |
小説版のファイアーエムブレム聖戦の系譜。
何故か、前半をすっ飛ばして後半からスタートするという展開。
確かにこうした方が出てきたキャラの父親が誰なのかが分からないので、面白いかもしれません。
ただ、物語としては……ほぼゲームに沿って話が展開していくので面白味がまったくありません。
仲間キャラも誰も死なないので緊張感がありません。(エニックス出版の小説「ファイアーエムブレム聖戦の系譜」では、あっさり死にます)
最後の最後で「ゲーム中では死んだと思ったけれど実は生きている敵キャラ」が生き延びずに死んだまま終わるのですが、それくらい大した犠牲でもありません。ゲームの中でも、復活したところで大して役に立たないキャラですし。
しかも、ゲームでは6~11章(最終章)という長い長いストーリーをたった1冊でまとめ上げているので展開が早い。ただでさえ、ゲームと同じ展開なのに、これではもうストーリーを流しているだけに過ぎません。
そして、もう一つ言わねばならないのが作者のあとがき。
いかに自分がファイアーエムブレム聖戦の系譜が好きなのか、ファイアーエムブレム聖戦の系譜に思い入れがあるのか連ねてます。
やれ、「小説中で主人公達が取った戦略は僕が考えたオリジナルのアイデアですstrong>」だとか、
やれ、「唯一殺してしまった(前述の)キャラは、その方がドラマチックだから死んだままにしてしまいました」だとか。
語りたい放題。
周りから見たらちょっと痛いヤツですよ。
そんな人………僕は好きですけれど。
で、小説的にはかなり欠陥品だと思ったこの作品、聖戦の系譜の人気のお陰か、そこそこヒットしたようで、後ほど続編として、この物語の前の部分にあたるシグルド編が発売されました。
売れるということが分かったからでしょうか、シグルド編は上下巻に分割され、実に濃密に書かれています。正直なところ、後編の方も上下巻に分割して濃密な内容にして欲しかった……。
いや、もうぶっちゃけ、今からで良いから書き直して欲しい。
![]() | 小説 ドラゴンクエスト4―導かれし者たち〈1〉 (ドラゴンクエストノベルズ) (2000/09) 久美 沙織 商品詳細を見る |
ドラゴンクエスト4のノベライズ作品。
大幅なシナリオの変更はありませんが、小説オリジナルのピサロとロザリーの出会いを描いた「第0章」をはじめ、オリジナルな設定やサブストーリーが付け加えられていて、ゲームをプレイした人も新しく楽しめる作品となっています。
もっとも、かなりキャラクターに独特な個性がついているので受け入れられない人も多いかと思いますが。
ボクっ娘になってしまったアリーナとか、お人よし全開のトルネコとか、カジノに溺れるなんてとても思えないほど悲劇のつきまとうマーニャとか…。本家にも、プレステ版にも、4コマ漫画劇場にもない、久美沙織ワールド全開です。
ゲームをプレイしていない人は……微妙かもしれませんが、それがゲームノベライズ作品というものですから、ご理解ください。
とりあえず、一番の見どころはクリフトの暴走でしょう。
アリーナを心配するあまり、「モンスターに汚されるくらいなら、私が……」と、アリーナに襲い掛かるクリフトは必見。しかも、アリーナすら身動きが取れないほどの秘められた力を発動させて押さえつけるとか。
こんなエピソード、プレステ版ドラクエ4にも追加できないわ。いや、むしろ、よくぞこれをエニックスが許したというか。
そんなクリフトを気絶させて、姫を守ったブライは空気が読めているのかいないのか。
第5章でも、アリーナへの想いから嫉妬に燃えるし。
いい具合にキャラクター崩壊が楽しめる作品です。
![]() | 真・女神転生if… (ログアウト冒険文庫) (1995/07) 久保 宗雄 商品詳細を見る |
真・女神転生if...のノベライズ化。
ベーシックなゲーム小説です。
ストーリーは、原作に沿ったシンプルなノベライズ。
単行本1冊に収まっているので、ボリュームは少なめ。
途中、はしょられているエピソードは、結構あります。
「ゲームをプレイしていない人には良く分からなく、
ゲームをプレイした人には物足りない」 というゲーム小説としては微妙な部類。
(ゲーム小説に、実にありがちなパターン)
こういうとアレなので、良かったと思えるところ。
●小説ならではのプロローグ
ゲームプレイ時は、単なる雑魚にしか思えなかった「ゾンビくん」や「ゾンビちゃん」が、実際は、主人公の通っていた学校の生徒であり、死んだ友人達がゾンビとなって次々と襲い掛かってくるホラー要素だったということに気づけたのはこの小説のおかげ。
●レイコ編のエンディング補完
一応、レイコENDのラストなので、ユミやチャーリーでしかエンディングを見たことが無い人には楽しめる……かも。
●挿絵が、金子一馬
大月先生の金子一馬イラストが拝めるのはこの小説だけです。
…………。
まぁ、普通です。
PS
一応、この小説が漫画化されて、その続編が、漫画「真・女神転生カーン」になります。
ほとんどつながり無いけれど。
![]() | 真・女神転生―エル・セイラム〈1〉 (ログアウト冒険文庫) (1994/01) 西谷 史 商品詳細を見る |
ヒロインはレイプされてナンボ!
それが西谷イズム!
物語は未完で終わってナンボ!
それが西谷イズム!
そんな西谷イズムは、この「真・女神転生 エル・セイラム」でも健在です!
アトラスのRPGとしてお馴染みの「女神転生シリーズ」。
そのシリーズ第1作の元となった小説、デジタルデビルストーリーを書いたのが西谷史で、
その西谷史が今度は、女神転生シリーズの続編たる「真女神転生」をノベライズ……という逆輸入のような形の小説です。
ただ、「真女神転生」とタイトルがついていますが、ストーリーは完全なオリジナルで、ゲームの真女神転生とはまったく関連がありません。共通点を探す方が難しいという。東京が悪魔に襲われるところくらい?
ストーリーは、神やら悪魔やら英雄やらの激闘を描く、デジタルデビルストーリーを描いた西谷史らしい話なのですが、冒頭で述べた通り、ストーリーが未完のまま完結してしまったので、かなりの消化不良です。仮の完結も後味悪いし。
しかも、真女神転生らしさは皆無……ということで、読破後は妙に虚しくなりました。あんまりオススメできない。
なので、完全なファンアイテムとしてお考え下さい。メガテンシリーズのファンではなく、西谷史のファンのための。
![]() | ドラゴンクエスト3 そして伝説へ…―知られざる伝説 (1988/11) 不明 商品詳細を見る |
ドラゴンクエスト3のサイドストーリーの短編小説集。
普通のノベライズと違い、フルカラーでイラストが豊富。小説と絵本の中間のような感じ。
内容としては、ゲーム中のサブキャラのサイドストーリーがメインで、
勇者サイモンや、投獄された商人のような、ストーリーに密接に絡んでいたキャラクターから、
ポポタやぱふぱふ屋のような、モブに近いキャラクターまで、
様々なキャラクターの外伝ストーリーが綴られ、ゲーム中で語られなかったエピソードをフォローした、まさに「知られざる伝説」となっています。
個人的には、エンディング後のアリアハンの話が、マイベストエピソード。
エンディングで語られなかった部分をフォローした名エピソードだと思います。
もっとも、これらはオフィシャルに発売された作品でありながら、堀井雄二はノータッチなので、後から矛盾が出てきてくる可能性もあります。
この作品ではありませんが、同シリーズでの「スライムナイト」の解釈が、後発のゲーム本編で覆されたというのは、最も有名な例です。
(ドラクエ5のスライムナイトのナイト部分は、スライムの体の一部……と解釈したけれども、ドラクエ6では、スライムからナイトが離れて攻撃してきた)
公式な同人誌としてお楽しみください。
最後に。この知られざる伝説には、もう1つの伝説があります。
この知られざる伝説におまけとして「ドラクエ4コマ」が掲載された伝説です。
この4コマが好評で、「ドラゴンクエスト4コママンガ劇場」が刊行され、
「4コママンガ劇場」が好評で、「月刊少年ガンガン」が刊行されました。
つまり、現在のスクエニの漫画誌の原点はこの「知られざる伝説」にあったということ!
この知られざる伝説が刊行されていなかったら、「鋼の錬金術師」も「咲」も「マテリアルパズル」も、世に生まれていなかったかもしれないのです。
これこそが「知られざる伝説」の中の最も「知られるべき伝説」でしょう。
![]() | デビルサマナー ソウルハッカーズ―Nightmare of the Butterfly (ファミ通文庫) (1999/04) 葛西 伸哉 商品詳細を見る |
ゲームソフト「デビルサマナー・ソウルハッカーズ」のノベライズ作品。
ゲームには無いキャラクター同士のやりとりだとか、キャラクターの心理描写・背景描写など、ゲームノベライズ作品らしさが盛り込まれている一方で、
ゲームソフト1本分の情報量を文庫本1冊でまとめあげなくてはならず、ゲーム内のイベントの大半がカットされています。
しかも、イベントのカットだけではページ数の確保が難しかったようで、今度はシステムにカットが入ります。
なんと、メガテンシリーズのメインであるはずの「悪魔」がほぼバッサリとカットされているという……。
もちろん、ムーウィスやマニトゥといった主要な悪魔は出てきますが、雑魚悪魔の描写は皆無。
GUMPおよび、悪魔召喚プログラムも登場するものの、活躍するのはジャックランタンくらい。しかも、ジャックランタンも「強力な火球を飛ばすカボチャ頭」呼ばわりで名前すら呼んでもらえません。
しかも、仲魔として召喚し、共に戦うのではなく、主人公が攻撃する時にワンポイントで使う……ファイナルファンタジーの召喚魔法のような使われ方になっています。
悪魔の扱いがぞんざいすぎます。
戦闘は二の次で、「メインストーリー」と「登場キャラたちのやり取り」だけを追って行く、そんなノベルになっています。
ソウルハッカーズのキャラクターの登場キャラが好きな方にしかオススメできません。
ゲームが面白かったと言う方は、あっさりしすぎて詰まらないでしょうし、
悪魔が好き、仲魔とともに戦うシステムが好き、と言う方にとっては噴飯物でしょう。
しかも、戦闘パートも非常にあっさりテイスト。
まさか、ラスボスがスタンガンで倒されるとか……。
ということで、ご購入の際には、充分に覚悟の上で。