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ゲームや漫画やゲームサントラのレビューのようなものの寄せ集めブログです。
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BAKUDAN 1 (ジャンプコミックス)BAKUDAN 1 (ジャンプコミックス)
(1995/02)
宮下 あきら

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BAKUMAN? いえ、BAKUDANです。


「魁!男塾」完結後、「瑪羅門の家族」で打ち切りの憂き目にあった宮下あきら先生が新たに描いたボクシング漫画。
荒くれな主人公が名トレーナーの元で、破天荒なトレーニングを行いつつ成長し、ライバルを打ち破り、世界ヘビー級チャンピオンを目指すという、非常にストレートなストーリーです。

一度、男塾で「リアルなボクシングではありえないような必殺技が飛び交うインフレボクシング」をやってしまったのに、改めてリアルなボクシングを題材にしたのは英断でした
しかし、その熱意だけでは人気は得られず、あえなく打ち切りとなってしまいます
既にインフレボクシングを経験したジャンプ読者が、同じ作者のスケールダウンしまくったボクシングを読んでもピンとこないのは致し方ないのかもしれません。ヒット漫画を産み出してしまった作者ならではの苦悩かもしれませんね。


しかし、打ち切りが決まってからの展開。特に最終回は伝説です
デビュー戦が始まるやいなや、出てくる対戦相手を瞬殺。
丁寧にお膳立てされたライバルすら1ページで1撃粉砕。
日本チャンピオンになったかと思いきや、気づいたら世界タイトル戦をも制してしまいました

この間、わずか19ページ
もう宮下先生がやけになったとしか思えません。

「俺達の本当の戦いはこれからだ!」 第一部・完
にしなかったのはせめてもの意地でしょう。
おかげでインパクト絶大な最終回になりました。


打ち切り漫画愛好家必見の作品。
打ち切り漫画愛好家がいればの話ですが
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ベルモンド Le VisiteuR 1 (ジャンプコミックス)ベルモンド Le VisiteuR 1 (ジャンプコミックス)
(2007/11/02)
石岡 ショウエイ

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「主人公が尋問官として、拷問器具を使って尋問する」という、週刊少年ジャンプ連載とは思えないような設定の作品。


更に、「生まれてこのかた、部屋から出たことがない」という究極のひきこもり設定。
ここまで来ると、週刊少年ジャンプとは関係なく、漫画作品とは思えないような設定です。

最初は、この設定の読切だったので「なかなか面白い設定だ」で済んでいたのですが、同じ設定で連載化されるということで「この設定でどうやって話を転がしていくか」というところに非常に興味が沸きました。


………結局のところ、部屋の外に出ちゃいます
さすがに部屋の中だけで話を広げるには無理がありました。
最初は、部屋にやってくる容疑者たちを尋問するだけでしたが、主人公の元に刺客が襲いかかってきたり、主人公が逆に尋問されたりされたのち、部屋の外に出るのです。
もともと部屋の外に出る予定だったと思いますが、結構あっさりと出ちゃいます

部屋に出てからは三銃士を絡めたストーリー展開になり、17世紀フランスを舞台に「魔女の血」や「創世の七曜剣」などが混ざって壮大な物語へと変化していく……はずでした。
「はずだった」というのは、ジャンプ恒例のアンケートシステムによって打ち切られてしまったからに他なりません。部屋から出て早々に打ち切られてしまい、創世の七曜剣も7本中2本しか登場しませんでした三銃士もアラミスは登場しなかったし

このストーリー設定がジャンプでウケるとは思っていなかったので、打ち切りはある意味仕方ないところだと思うのですが、
「部屋から出たことのない尋問官」という「オリジナリティあるけれど扱いに困る設定」を転がしていったのは立派だったと思います

今は、「Jコミ」で無料配信されているので、コミックスを手元に残したい!という方でなければ、そちらをどうぞ。



余談ですが、主人公をはじめ「ドS」な性格のキャラクターが目白押しなので、キャラクター同士の掛け合いもなかなか楽しめます。むしろそれがメイン
LOCK ON! 1 (ジャンプコミックス)LOCK ON! 1 (ジャンプコミックス)
(2010/06/04)
土田 健太

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なかなかテーマの良い作品でした。


「一度見たものを忘れない」「驚異的な視力で遠方から細部まで見ることが出来る」「すぐれた洞察力・動体視力を得る」
そんな目の特殊能力を持った主人公の物語。

便利な特殊能力を持ったがために、挫折・苦悩といった経験に乏しかったり、過去の体験を忘れられなかったり、精神的な成長ができていなかった主人公が、友人とふれあいながらそれを補い成長させていく。
そんな成長の過程をテーマに持ってきたことは非常に目の付け所が良かった。


しかし、その他にも色々な要素を詰め込んだおかげで、内容がぼやけてしまいました。そして、いきあたりばったりな設定も多い。

主人公が優れた目でバトルをする→目がいいから敵の攻撃を見極めるってのは分かるけれど、目がいいのと体が素早く動くのは別じゃないの?

主人公の目の特殊能力は右目の眼帯を外した時に使える→いざという時にかっこ良く眼帯を外すシーンはかっこいい!……けれど、外してない時でも結構使ってない?特に一度見たものは忘れない能力。

第3話で盛大に披露したヒロインのパンチラ→それ以降は不自然なほど見せない。ミニスカートでハイキックをぶちかましても全然見えない。不自然なスカートの動きで見せない。見せないなら最初から最後までそれで通そうぜ!


4ヶ月ほどで壮絶な打ち切りとなりましたが、最終的には、主人公の成長もみられたし、ツンな彼女がデれるまでを楽しめたし、ハッピーエンドに収まっているので後読感は悪くない。1つの短編として楽しめます。


あと、手抜きに思えるほど背景が白いのも難点
これは作者の手抜きというより、アシスタントの仕事だからなぁ。
アシスタント代をケチッたんだろうか……。
こういう漫画にこそ、バクマンの中井さんみたいなスーパーアシが必要だったんだと思います
超弩級戦士ジャスティス 1 (ジャンプコミックス)超弩級戦士ジャスティス 1 (ジャンプコミックス)
(1994/05)
山根 和俊

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「極上だぜ!」が口癖の主人公・ジャスティスが悪党をなぎ倒すという単純明快なアクション漫画。


山根和俊の週刊少年ジャンプでの初連載作品。
超カッコよくて超強い主人公が、超カワイくて超スタイルのいい女の子にも超モテモテで、超強い敵をバシバシ倒す…………失礼。優男でイケメンで腕のたつ主人公が、艶やかな女性たちにモテながら、敵を倒していく。
山根和俊の作風は、この頃から既に確立されていました


とりあえず、この漫画は勢いが全て
ストーリーなんてあってないようなものです。
決めセリフの「極上だぜ」が決まれば何でもありです。
根拠のない強さでも問題ありません
読者に「このページは横向にして読んでね」と強要させても問題ありません
勢いだけなら、天下一品。最大瞬間風速はボーボボ並みです
もっとも、厨設定と勢いだけではジャンプ読者に受け入れられず、その勢いのまま打ち切られていきましたが、今でもジャンプマイナー漫画愛好家の中では語り草になっている存在感の強い漫画です。
神力契約者M&Y 1 (ジャンプコミックス)神力契約者M&Y 1 (ジャンプコミックス)
(2007/04/04)
暁月 あきら

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「暁月あきら」の初連載作品。新人でありながら、かなりの画力を見せつけてくれました。
ただ、画力だけでは押しきれないのが、週刊少年ジャンプなのです。恐ろしいところです。


とりあえず、主人公に魅力がなさすぎる。「僕の考えた超強い主人公が、超スタイルがいい超美人に超モテモテで、超強い敵をバシバシ倒していく」設定で、主人公に魅力を感じるどころか憤りを感じさせるとか……かなりのやり手だよ暁月あきら。主人公のかっこよさが伝わらず、生意気なマセガキにしか見えない実はイイヤツだけれど、それを補ってあまりあるほど鼻につくキャラクターなのは、かなりレア
敵キャラにしたって、「災害獣」と書いて「サイガイスト」と読むとか。DSゲーム化とかカードゲーム化とかを狙ったかのようなモンスターで魅力がない
奥の手に巨乳ヒロインを使ったお色気要素も持ち出して「ToLOVEる」の領土に侵攻したけれど、あざとすぎて、読者の心をつかめなかったという悲しい作品です

単純にイラスト絵のスキルはある作家なので、次回作が原作付きとなったのはジャンプ編集部の見事な采配。


あまり見所のない作品ですが、「惜しい!」と思うところもありました。
それは、主人公の口癖が「うな!」だったこと
これが逆の「なう!」だったら、時代を先取りしすぎた漫画として歴史に名を残していたかもしれなかったのに
瑪羅門の家族 1 (ジャンプコミックス)瑪羅門の家族 1 (ジャンプコミックス)
(1992/11)
宮下 あきら

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「魁!男塾」の宮下あきらが「魁!男塾」の次にジャンプで連載した作品。


「相手の体を操る」という技能を持った主人公一家が、その技能をもって悪を裁く……という「必殺仕事人」タイプの復讐代行業ストーリー
人情もの、熱血ものとしてスタートしましたが、あまりにも「魁!男塾」でのイメージが強すぎて、そのギャップに悩まされた人は数知れず。そもそもキャラクターデザインが男塾キャラのまんまなので、男塾的展開に期待するなというのが無理があります。最終的には、露骨にテコ入れが始まり、バトル漫画へと変貌を遂げましたが、時すでに遅し。「本当の戦いはこれからだ!」で打ち切られてしまいました

個人的には、序盤の復讐代行業編がそこそこ楽しめただけに、後半のバトル編は残念でした。
だって、体を操る技なんて「魁!男塾」で普通に使われていたし。しかも、主人公も使えたし。しかも、主人公に「この技は外道な技だから、習得していたけれど使わなかったし、これからも使わない」と云わしめた技だし。
大作で染み付いたイメージを払拭するってのは大変なんだ……ということを思い知らせてくれた作品です。


なお、敵の先祖が「明智光秀の体を操って織田信長を討ったのだ!」というトンデモ設定や、
ラストに登場したボス3人のうちのAを倒したところで、何の脈略もなくBが裏切り、Cを瞬殺してしまうという帳尻合わせなど、
打ち切りマニアにはたまらない見所も持ち合わせていますので、マニアの方はご安心ください
水のともだちカッパーマン 1 (ジャンプコミックス)水のともだちカッパーマン 1 (ジャンプコミックス)
(1996/04)
徳弘 正也

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人間とカッパとのハーフである主人公が繰り広げる妖怪退治もの。


1つ前の連載作品「ジャングルの王者ターちゃん」を見事に継承した、ギャグあり、バトルあり、涙あり、下ネタありの構成になってます。
ただ、ジャングルの王者ターちゃんに比べるとやはり今ひとつ物足りない。バトルもギャグも下ネタも一段階下のレベル。ターちゃんが7ページギャグ時代から徐々に下積みを重ねて作り上げた土台の上で広がった作品だったので、いきなりターちゃんレベルを求められても困るとは思うのですが、やはり物足りなかったのは事実。
必殺技も頭の皿から出す「カッ波」というひねりのないエネルギー波だし。

でも、伝説上の妖怪たちと現代で戦うってのはなかなか良いアイデアだったと思いました。
直接目を見た相手を石にするメデューサに対し、ハンディカムの映像を見ながら戦うとか。メデューサが、かつて鏡を使って敗北したことを覚えていて鏡対策をしてきたところに、その更に上を行く現代技術を持って対抗するとかアイデアの勝利

そんな名勝負ばかりだったら面白かったのですが、主人公が「カッ波」などの必殺技を使って派手に敵をぶっ倒すことの方が多かったり……。

しかも、最終的には妖怪退治を越えて、宇宙からの侵略者と戦うほどスケールの大きな話になるというドラゴンボール状態……ッ!
結局、半年くらいで打ち切られてしまいました。

というわけで、妖怪退治編の後半や宇宙からの侵略者編の前半は微妙な展開が多かったですが、環境問題が絡んできたり妖怪の増援が駆けつけたラストバトルは、なかなか見ごたえがありました。
決してつまらない作品ではないですが、そこまで秀でたものも無かったので打ち切られたのも致し方なかったかもしれません。ただ、面白さうんぬんよりも、すでに「地獄先生ぬーべー」という妖怪退治ものが好評連載中だったにも関わらず、同じ妖怪退治ものの「カッパーマン」をぶつけてきたジャンプ編集部のほうが問題だったのでは……



余談ですが、鋼の錬金術師の死ぬたびに体内の賢者の石を消費して復活するホムンクルスを見て、この漫画のラスボスを思い出しました。
モートゥルコマンド GUY 1 (ジャンプコミックス)モートゥルコマンド GUY 1 (ジャンプコミックス)
(1996/07)
坂本 眞一

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モータルコマンドではなく、モートゥルコマンドなところに作者のこだわりが感じられる軍人漫画。


主人公のガイが、モートゥルコマンドという独特な戦闘術を武器に、麻薬組織に立ち向かう……そんな漫画です。
しかも、ジャングルを進む主人公の解説によって、戦闘技術だけでなく、サバイバル技術も身に付いちゃいます
特に、第1話にてガイが披露した「犬歯の裏を舐めて出てくる唾液を飲んで喉の渇きを潤す」というサバイバル術は、「悟空のかめはめ波」「ウォーズマンのPALOスペシャル」と並んで、当時のジャンプを読んでいたちびっ子が思わずマネしちゃったアクションとして君臨しました

ただ、残念なことに、主人公の必殺の戦闘術「モートゥルコマンド」が、非常に地味だったので、全く人気が出ませんでした。
単なる格闘術ですから。
麻薬組織に立ち向かう姿もランボーっぽいし

人気が出ずに短命に終わってしまいましたが、「セクシーコマンドー外伝すごいよマサルさん」の「セクシーコマンドー」という名称がこの「モートゥルコマンド」に由来していることは火を見るより明らかです。それなりに存在意義はあったかと思います。


しかし、FF2といい、エストポリス伝記2といい、なんで「ガイ」という名のキャラは筋骨隆々なんだろうね
りりむキッス 1 (1) ジャンプコミックスりりむキッス 1 (1) ジャンプコミックス
(2001/05/01)
河下 水希

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いちご100%で名をはせることになる「河下水希」の週刊少年ジャンプデビュー作。
主人公の家に夢魔のりりむがやってきて織り成すラブコメディ。


とりあえず、画力高ぇえぇえぇぇ
新人とは思えない画力の高さ。
まぁ、河下水希の名前の前に桃栗みかんという別ペンネームで連載を持っていたから当然といえば当然なのですが。
それにしても女の子の可愛らしさは、このころから相当の完成度でした。

が、それだけ…。
コメディとしては非常にありきたりなもので、主人公のもとに好意を持つ女の子が集う、「モテ男はつらいよラブコメ」にすぎません。
毎回、りりむがキスで主人公の精気を吸い取るという描写が斬新……という感じだったのですが、逆にそれが生々しく映り、ウケがよくありませんでした
ストーリーも毎回行き当たりばったりのドタバタコメディで、基軸となるストーリーもなく、話も見えてこない。
河下水希お得意のキャラクター内面描写も終盤までイマイチ発揮されず。
で、つまらなくもないけれど、面白くもない普通の作品。
そんな普通の作品では生き残れないのが週刊少年ジャンプアンケートシステムなのです。あっさり打ち切られてしまいました。
終盤から、ヒートアップはしてきたのですが、間に合わず。

その生々しさを抑えてパンチラに変え、メインストーリーも用意し、さらに画力を高めたのが「いちご100%」。もともと画力が高かったのですから、ヒットしないハズがありません。

ということで、この「りりむキッス」は、「いちご100%」の成功のための基盤となった「必要ある打ち切り漫画」という位置づけだと思います
みえるひと 1 (ジャンプコミックス)みえるひと 1 (ジャンプコミックス)
(2005/12/02)
岩代 俊明

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打ち切られそうで打ち切られなかったけれど、結局打ち切られてしまった漫画

ジャンプでお馴染みの打ち切りシステム。
人気のない漫画を容赦なく打ち切って連載終了さえる、この残酷なシステムによって、数多くの漫画が淘汰され、消えていきました。
そんな打ち切られる予兆ともいえるのがジャンプ誌面での掲載位置。
後ろのほうに行けば行くほど打ち切られる可能性が高くなっていき、最後尾が2~3週ほども続くとなれば…………。


で、この「みえるひと」という漫画も、連載が始まって数ヶ月のうちに最後尾のほうに固定されて掲載されるようになりました
しかし、幸運なことに、「そろそろ打ち切りかな……」と、思いきや、他の漫画が先に打ち切られたり、長期連載漫画が円満終了したり、ハンター×ハンターが長期休載になったりして、かろうじて生き残っていきました

すると、どうでしょう?

打ち切りを免れる度に、面白くなっていくではありませんか。
打ち切りを回避するたびに
魅力的な新キャラが登場し、
旧キャラもエピソードが付加され魅力が増し、
ショートエピソードの漫画がいつの間にかバトル漫画に変わっていったり、
最終エピソードのほうになると、
ジャンプ王道の仲間チーム対敵チームの団体戦やら、仲間の密かなパワーアップやらが次々に披露され、ストーリーにもキャラにも幅が広がっていきました。
それこそ長期連載の漫画に匹敵……いやそれ以上……の面白さでした。

まるで、瀕死の重傷から立ち直るたびに急激にパワーアップしていく戦闘民族がごとく、彼(この漫画)は何度も何度も立ち上がってきました
サイヤ人と違うところは、最終的には死(=打ち切り)を迎える運命にあったということです。残念ながら。

悲しいかな、打ち切り圏内に一度突入してしまうと、抜け出すことはほぼ不可能であり、どれだけエピソードが面白くなろうとも、どれだけ打ち切られたこの漫画の代わりに始まる新連載の漫画が面白くなかろうとも、打ち切りは避けられないのです。
残念です。


ここまで書いて、まったく漫画の内容に触れていないことに気づきましたが、今になって語ることもありますまい。
序盤の一話完結エピソードが盛り上がらないからと言って諦めずに、ぜひとも最後まで読んでください

いや、まぁ、最後は見事に打ち切りなんですけれども。
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