![]() | ギャラガ'88 【PCエンジン】 (1988/07/15) ナムコ 商品詳細を見る |
ギャラガのバージョンアップ作品。
縦スクロールするシーンもありますが、基本は1画面固定シューティングです。上下の移動はできません。
しかし、ギャラガ時代に比べ大幅にパワーアップしています。
敵の種類の増加、豊富なステージ、ステージ分岐、ボーナスステージの演出、ブラフィック、BGM、あらゆる面で。
どの面に置いても、ギャラガよりもパワーアップしています。
特に変わったといえば、デュアルファイターを更にパワーアップしたトリプルファイターの存在でしょうか。
ギャラガでの2機合体を単純に3機でやっただけですが、その爽快感と来たら……もはや「トリプルでないギャラガ88などギャラガ88ではない!」と言い切れるくらいです。最初に作ったトリプルファイターがやられた時点でゲームオーバーだと思ってもいいくらい。
(トリプルファイターとは……ボスギャラガに捕らわれた自機を回収することを2回繰り返すことで作り出せる通常の3倍の弾を発射できる機体のこと。ボスギャラガに捕らえられるごとに残機は1減っていくので、トリプルファイターになるためには残機を2機犠牲にしなくてはならない)
プレイ開始時に通常のファイターとデュアルファイターが選べますが、デュアルファイター一択。デュアルファイターを速攻でボスギャラガに捕らえさせ、即回収してトリプルファイターを作ることが定石でした。
ギャラガシリーズで一番良くできていると思います。
しかし、ボーナスステージのダンスシーンで微動だにしないとシークレットボーナスが入るのは、プレイ当時は知らなかった……。
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![]() | PC原人2 【PCエンジン】 (1989/01/14) Array 商品詳細を見る |
2作目になって早くもマンネリに陥った感じのある、「PC原人」の続編。
大抵のアクションゲームは、1作目で作品の基礎を作り、2作目で完成度を高め、3作目でマンネリする……という特徴を持つのですが、このPC原人シリーズは、2作目で早くもマンネリを感じさせる作品になりました。
それだけ1作目の完成度が高かったというワケで。
PC原人2から、新しくPC噴人やPC美人といったキャラに変身できるようになったり、キャラごとに特殊能力を持つようになったのは良いのですが、それが災いして、簡単になりすぎた気がします。特殊能力も便利だし、PC噴人の攻撃力も高すぎる…通常の3倍ってどういうこと??
難易度が下がったというよりは、大味なバランスになった印象です。1作目の、ステージを進むごとにちょっとずつ難しくなる……心地よいバランス配分が失われてしまっています。まぁ1作目もそんなに難しくなかったですが。
さらに、ライフの最大値が増えたり、ステージクリアのボーナスが豪華だったりで、難易度低下に拍車をかけます。
とはいえ、新しいアクションも増えましたし、原人がぺしゃんこに潰されると「カニ原人」になるというシュールなアイデアには驚かされましたし、正当な進化といえば進化です。
1作目の完成度に霞んで見えるだけで、かなりの良作です。
![]() | 狼的紋章 クレストオブウルフ 【PCエンジン】 (1994/06/17) パック・イン・ビデオ 商品詳細を見る |
ベルトスクロールのアクションゲーム。
ファイナルファイトやベアナックルの類のゲームです。
で、ぶっちゃけると、ファイナルファイトの劣化版。
いや、「それを言っちゃあオシマイだ」なのですが、あまりにも優れている部分がなくて言いようがありませんでした。
まずはファイナルファイトしている部分。
・2人から動かせるキャラを選べます。
・さらわれたヒロインを助けに向かいます。
・町を移動しながら敵のボスを倒します。
・骨付き肉を食べるとHPが回復します。
・ジャンプボタンとパンチボタン同時押しで必殺技が出ます。
・あと見た目。
で、ファイナルファイトに劣っている部分。
・単純なパンチキックしかない。
・武器が出てこない。
・画面がバグりやすい。
ファイナルファイトに優っている部分。
・
なかなか良さを見つけることの難しいゲームですが、Wiiのバーチャルコンソールで配信されているという不思議。
![]() | レッドアラート 【PCエンジン】 (1991/03/22) パック・イン・ビデオ 商品詳細を見る |
レッドアラートと言っても、洋ゲーの「コマンド&コンカー」とは一切関係ありません。PCエンジンの超マイナーアクションゲームです。
パッケージのイラストを見ていただければお分かりの通り、主人公はランボーばりの戦士。ランボーがごとく単身で敵地に乗り込みます。(大抵のアクションゲームは単身で敵地に乗り込むものですが……それはまぁさておいて。)
しかし、このゲームの最大の特徴は、主人公がランボーの偽物ということではありません。
主人公のボイスが「神谷明」ということに他ならないのです。
なんという大御所の起用。当時のPCエンジンが「声優バブル」だったことを象徴するかのようです。
神谷明のハイテンションな熱血ボイスを楽しみましょう。
ゲームはあくまでオマケです。
そう考えると、オマケにしては、ステージが豊富。通常ステージの他に探索ステージや強制スクロールステージなど様々なタイプのステージをプレイできるのがポイント高いです。
オマケなので、手榴弾がサッパリ使えないとか、人質を盾にしたボスに弾を撃ったら人質の体をすり抜けてくれるとか、ステージ2では主人公の体の4~5倍くらいの大きさだったステルス機がステージ3で画面に収まりきらないくらい超巨大化して出てきたりとか、大味なところはご了承ください。
![]() | 空想科学世界 ガリバーボーイ 【PCエンジン】 (1992/12/18) ハドソン 商品詳細を見る |
元々はアニメなどとメディアミックスして展開していこうとしていた「空想科学ガリバーボーイ」
PCエンジンで発売された、このRPGもその一環です。
ガリバーボーイというのは、大航海時代+高度機械文明 を織り交ぜたような世界が舞台。ラピュタとか、紅の豚とか、ハウルとか、ジブリがすごく好きそうな世界。
そして、主人公はガリバーという冒険にあこがれる少年で、お供に好奇心旺盛な博士タイプの少年エジソンを連れて、旅をしていくというストーリー。
このゲームの特徴といえば、なんと言っても、「Huビデオ」という特殊映像方式による独特のアニメーション。
これにより、秒間のコマ数が上がり、従来のPCエンジンのカクカクが限界だったアニメーションに比べて、より滑らかなアニメーションをすることができるようになりました。
また、RPGに貿易のシステムを取り入れ、貿易をすることでお金をがっぽり手に入れることができます!!
当時は大絶賛されていたこのゲーム…………でしたが、どうも僕には受け入れられなかったのです。
というのも、船に乗って冒険をしながら貿易でお金を稼いでいく……って、まんま光栄の「大航海時代」にあった話です。
それだけじゃパクリになっちゃうから、戦闘を追加したようにしたとしか思えない……。
それでいて、貿易が楽しいかと言われれば、立ち寄れる街の数が大航海時代よりもはるかに少ないので、やりがいが少ないです。
そして、貿易でお金を稼ぐには越したことが無いのですが、戦闘でお金が手に入らない。つまりは、この貿易でお金を稼がざるを得ないのです。強制的に貿易をやらされている気がしてならないのです。
「大航海時代2」の貿易をメインで進めるシナリオは、最初から最後まで貿易をするだけでよく、戦闘なんかする必要ありませんでした。
極端な話、戦闘いらない。
でも、それじゃRPGにならないので、仕方ないのですがね。
前述のアニメーションにしても、圧縮の関係か、画質が非常に悪い……。そして、容量の関係か、アニメサイズも画面全体の3分の1くらい。
確かに滑らかだけれど、綺麗とは言い難い……。
結局、このアニメーションのシステムも、ガリバーボーイくらいでしかお目にかかれないまま、PCエンジンの歴史が幕を下ろしました。(まぁ、このゲーム自体が、PCエンジン史のかなり末期のゲームなんですけれど)
ということで、個人的にはちょっと苦手なRPGでした。
![]() | 超兄貴 【PCエンジン】 (1993/02/19) ナグザット 商品詳細を見る |
もうね、ネタゲーなのは分かってるのよ。
それでいてゲーム性が高いのも分かってるのよ。
葉山サウンドがイカスのも分かってるよ。
でもね、このゲーム、知名度が高くなるまでは、買うのが恥ずかしかったのよ。
誰も知らない人が見たら、とんでもない兄貴ゲーでしょ?
買う人はそういう趣味なんじゃないかと思われないかと、恋人にしたい芸能人はモーガン・フリーマンと思われないかと。
でもね、意外とゲームソフトのパッケージがまともで助かったのよ。
表紙は主人公とヒロインの2人のさわやかなイラストだったから。
パッケージ裏を見られなければいたってまともなゲームだったから。
中身は、マッチョなお兄ちゃんが戦うシューティングゲームで、プロテインを取ってパワーアップしたり、オプションにパンツ一丁でコテコテのボディービルダーがついたり、「アーニキィーーー!」と叫びながら死んだり、女子禁制の男臭いゲームだったんだけれど、表紙はまともなゲームに見えたから。
実際、兄貴臭を全て消せば、良質シューティングゲームですから。
でもね、これで味を占めたのか、続編の「愛・超兄貴」以降では、パッケージの表に堂々とムキムキマッチョのボディービルダーがパンツ一丁でデカデカと乗ってました。
開き直りました。
さすがにこれは変態だ。
でも、ここまで来ると逆に開き直って買えます。
![]() | おぼっちゃまくん 【PCエンジン】 (1991/03/15) ナムコ 商品詳細を見る |
PCエンジン版の「おぼっちゃまくん」。
発売元は「ナムコ」ですが、制作は悪名高い「パックインビデオ」です。
パックインビデオといえば、PCエンジンで出すゲーム出すゲームが酷い有り様で、「パックインビデオに当たりなし」と言われる程でした。
さて、このおぼっちゃまくん……完全なキャラゲーで、更にパックインビデオ制作ということで悪い予感がプンプン漂ってきます………。
ストーリーからして、「突然何の前触れもなくおぼっちゃまくんの先祖が奉られた遺跡が出現。更にその遺跡を荒らそうとする悪の親玉も登場。そいつを倒すためにおぼっちゃまくんが友達と共に旅だったら、途中で友達がその悪の親玉にさらわれちゃったからついでに助けます!!」という取って付けたような内容。
もう見てらんない!!
と、プレイ前から絶望感が沸き立った作品ですが、しかし、思っていたほど悪くありません。むしろ当時乱発されていたキャラゲーの中でも良くできている方です。
キャラゲーのポイントといえば、
○ビジュアルやサウンド面で原作のイメージを崩していない
○原作のネタを上手く無理なくゲームに取り込んでいる
○ゲームオリジナルのストーリーや設定にファンが納得できる
○ゲームとして成り立っている
などが挙げられますが、
ほとんどが及第点です。
特に「おぼっちゃまくん」ならではの珍妙なキャラや茶魔語をゲームのアクションに違和感なく取り込んでいるのは、上手い作り方ではないかと。
例をあげるとすれば、
原作でおぼっちゃまくんの身代わりをかって出てくれていた「身我割成高(みがわりなりたか)」さんは、おぼっちゃまくんの前に壁として現れ、その名の通り、敵からの攻撃の盾になってくれますし、
原作ではおぼっちゃまくんの代わりに怖がって、恐怖を和らげてくれていたオカマ「怖賀リータ(こわがリータ)」は、登場するなり、怖がっておぼっちゃまくんの背後に隠れてしまいますが、背後から化粧品を投げて攻撃してくれます。
原作で活躍していたお助け軍団が、ゲームの中でも活躍してくれます。
他にも「さいならっきょ」で敵を攻撃したり、「ゆるしてもら演歌」で全体攻撃したり、茶魔語ネタも健在。
キャラゲーではなかなかの良作だと思います。
ただ、普通のアクションゲームとしてみると、特に目立ったオリジナリティもなく、かなり平凡な印象を受けます。
平凡なゲームでも、良作に見える………これもキャラゲーのサガですね。
![]() | ちびまる子ちゃん クイズでピーヒャラ 【PCエンジン】 (1992/12/04) メサイヤ 商品詳細を見る |

PCエンジンに登場したちびまる子ちゃんのクイズゲーム。
4択で出題されるクイズの内容はどれも、ちびまる子ちゃんからの問題になっていて、ちびまる子ちゃんカルトクイズになってます。結構マニアックで難易度が高い。
……それだけならまだ良いのです。
どのステージも制限時間内にクイズに8問正解すれば良い(お手つき3回で1ミス)のですが、単に解答するだけではありません。
クイズ出題から、アクションゲームに移行します。
「あれ?これ、クイズゲームじゃなかったっけ…」
と、プレイヤーをあっけにとらせます。
と言うのも、クイズに答えるには、正解だと思う選択肢と同じ色をした敵を倒して、出現する解答マークを手にしなくてはなりません。それで初めて解答になります。
それで答えが違っていればもちろん1ミス。
敵も画面内にいるとは限らないので探し回らなくてはなりません。
単なるクイズならまだしも、1問答えるのに非常に手間がかかるので、面倒でしかありません。そのアクションゲーム単体も単純極まりないので、面白みがありません。
キャラクターとクイズとアクションを組み合わせるとこんなゲームになってしまうんですね。
これはひどい。
ストーリーからして、
「ヒュヒュヒュたまちゃんは誘拐した。
返して欲しければクイズに答えるのだ。」
という突拍子も無いストーリーですから。
問題数が少なくて、すぐに同じ問題が出てくるのがせめてもの救い。
![]() | はなたーかだか!? 【PCエンジン】 (1991/02/15) タイトー 商品詳細を見る |
ポップでコミカルなシューティングゲーム。
そして、超マイナー。
ポップな雰囲気ですが、難易度はそれなり。
オリジナルなシステムとして、自機の大きさが変化するシステムがあります。
具体的には、パワーアップすると大きく、敵の攻撃を受けると小さく変化します。小さい時に敵の攻撃を受けると1ミス。
つまり、強化されている時が敵の攻撃に当たりやすく、ピンチな時ほど敵の攻撃を回避しやすくて有利。
パワーアップして調子にのっているとすぐに敵の弾にあたったり、
あえて敵の攻撃を受けて小さくなって攻撃回避するとか、
色々なプレイが楽しめます。
また、隠しステージを見つけることで、真のエンディングに辿り着くという、探索要素もあります。1ステージに1つずつ隠されているので、ちょっとやりすぎな感もありますが。
とまぁ、見るべき点は色々とあるのですが、PCエンジンというハードということもあり、PCエンジンにシューティングゲームが山ほど発売されていたこともあり、タイトルからどんなゲームか想像もつかないこともあり、イマイチ知名度もなく埋もれています。
バーチャルコンソール化を期待したいところですが、発売元がスクエニに吸収されたタイトーなので期待できそうにありません。
なお、ストーリーは、
面白半分で邪悪なタヌキの封印を壊してしまったキツネが、天狗にお願いして解決してもらう(プレイヤーが動かす自機は天狗)という他人任せな話。
このイマイチ釈然としないストーリーもまた、人気が出なかった理由の1つなのかもしれません。
![]() | ぎゅわんぶらあ自己中心派 CDだよ全員集合 激闘36雀士 【PCエンジン】 (1989/11/24) ハドソン 商品詳細を見る |
片山まさゆき氏の同名麻雀漫画のゲーム化作品。
いろいろな機種でゲーム化されてますが、僕が買ったのは、PCエンジン版でした。
麻雀のルールを覚えた手の頃で、当時の麻雀ゲームにしては珍しく、四人打ちの麻雀でした。
原作つきという、立派なキャラゲー麻雀ですが、登場するキャラクター数が30名を越え、物量作戦で物を言わせてます。
しかし、どのキャラもそれぞれが、これでもか!といわんばかりの個性の持ち主で、
「闇雲にリーチするキャラ」
「染め手に走るキャラ」
「意味も無く鳴いてしまうキャラ」
「恐ろしいほどの強運を持ったキャラ」
「北家になったときだけ強くなる北家神拳の使い手」
などなど、原作のキャラクターの強力な個性を見事に活かし、独特のゲーム性を生み出しています。
キャラゲーのお手本のような作りです。
また、変わった試みとして、好きな登場キャラをコーチにし、対局中にアドバイスをもらうこともできました。
これも個性が発揮されてました。
当時は原作をまったく知りませんでしたが、非常に楽しめました。
片山まさゆきの麻雀ネタについていけない人にはオススメできませんが、心の広い方にはぜひオススメです。
原作のファンの方でもそうでない方もプレイしてみてはいかがでしょうか?
もっとも、このゲームをプレイしても、ちっとも麻雀の腕は上がりませんでしたが。