![]() | 428 ~封鎖された渋谷で~ (2009/09/17) Sony PSP 商品詳細を見る |
あの名作・「街」から10年。
渋谷を舞台にしたチュンソフトの実写サウンドノベルが帰ってきました。
ファンから街の続編の要望が上がる中、
街は超名作なんだから、どうせ続編を出しても劣化版になるんだし、別に出さなくていいよ。
と思っていたのですが。
正直、スマンかった!「街」と並ぶ、いや、それ上の名作でした。
ファミ通のクロスレビュー40点も、コネや賄賂じゃなかった。
まず、素晴らしきは演出。
刑事ドラマ的な演出が随所に見られ、ゲームに引き込まれます。
オープニングの空撮見ただけで「これは絶対面白いだろ……」と予感できてしまうくらい完成度が高いです。
そしてそれに負けない脚本。
ある1日、渋谷の街で起こった事件。それを複数の主人公の視点から描いていく……というのがこのゲームのシナリオです。
主人公達は、フリーターだったり、刑事だったり、ジャーナリストだったり、気ぐるみだったり……と、多種多様。そして、性格も考え方も全く違えば、取る行動も全く別物。シナリオもそれぞれ単独で用意されていて、共通しているのは渋谷が舞台なことくらいです。
しかし、その一見つながりがなさそうに見えるシナリオが、最終的には絡みあって1つの結末につながる……その展開が実にドラマティックです。各主人公のシナリオごとにストーリーが盛り上がっていき、最後に弾ける……そんな極上の脚本なんです。
そして、そんな脚本を活かすために生まれた「KEEP OUT」のシステム。
脚本が良いだけならゲームじゃなくてそれこそテレビドラマでも充分成り立ちます。そこにゲーム性として取り込まれているのが「KEEP OUT」。1人の主人公だけでシナリオを進めていると、いいところで「KEEP OUT」となり、シナリオが中断します。他の主人公のシナリオを進めていくことでその「KEEP OUT」を解除、先のシナリオを読むことが出来るようになります。これにより、複数の主人公のシナリオを同時進行させることに意味を持たせています。
複数の主人公のいろんな角度からシナリオを運ぶことで、結末を盛り上げていくのです。
「街」は、複数の主人公のシナリオが絡み合いますが、それぞれが別の結末にたどり着きます。それはそれで個性が出ていて良かったと思います。
しかし、この1つの結末に収束するという手法は、幅は広がりませんが、盛り上がります。何気に「真・END」とかもありますし。
もちろん、シリーズ恒例の「BAD END」も期待を裏切らない面白さ。
そして、音楽もまた素晴らしい。
脚本に負けていません。印象的なキャラクターたちを象徴するような曲や、臨場感のある曲が豊富で、シーンを盛り上げます。
音楽を聴くだけで数々の名シーンが脳裏に浮かびます。
と、サウンドノベルの三本柱。
「映像」「脚本」「音楽」の全てが極上の一品です。
そりゃあ面白いはずです。
まぁ、ボリュームが少なかったりとか、入り方が異常に面倒な隠しシナリオがあったりとか、隠しシナリオが途中から読めなかったりとか、PSP移植にあたっての追加シナリオとかないのかよ!とか、不満が全くないわけではありませんが、それでも素晴らしいということに変わりありません。
これを越えるサウンドノベルってのは、しばらく出ないと思います。「街」をプレイした時にもそう思ったけれど。
これくらいのレベルのサウンドノベルが楽しめるなら、また10年待ってもいいです。
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![]() | ディシディア ファイナルファンタジー(特典なし) (2008/12/18) Sony PSP 商品詳細を見る |
ファイナルファンタジー20周年を記念して作成された、FFシリーズの主人公やボスキャラたちが戦うアクションゲーム。
20周年の年に完成が間に合わなかったけどね。
そのアクション性や、ゲームシステム、ゲームバランスなどもさることながら、
シリーズのファンを意識した部分が随所に見られます。というか全てにおいてファンが意識されています。キャラクターの動き、技、セリフ、ストーリー、武器、防具、ヘルプ、音楽……。ありとあらゆるところに。ファンを満足させようとゲームが作られたんだろうなぁ……と感心します。
そして、ファンにしても、ライトなファンから、ディープなマニアまで、全てのファンを取り込めるように、浅いところから深いところまで様々なFF要素を仕入れています。
例えばセリフ。そのキャラクターの有名なセリフから、ゲームをプレイした人がニヤリとできるセリフから、ゲームをやりつくしている人でないと気づかないセリフまで。様々なセリフが散りばめられています。よって、ライトなファンは「懐かしいー」とか思えますし、ディープなファンは「こんなマニアックなネタを持ってくるとか……フフッ、わかるのなんて俺くらいなもんだぜ」と満足できます。
何気に、OVAのFF5のネタとかまで混じってるしね。黒歴史じゃなかったのか。
ゲーム自体は、ストーリーも長いし、やりこみ要素満載で、非常に長く遊べます。ストーリーをクリアしてもまだまだ遊べます。
満載過ぎて困るくらいです。いつになったらアイテムコンプリートできるのさ!
キャラクターボイスも気になりません。今まで声が無かったファミコン世代のキャラクターたちにも声がつき、違和感が出るのかな…と思いましたが、「ウボァー」「カメェェェーッ」「いいですとも!」などのボイスが搭載されているのもポイントが高い。まぁこれはディープなファンというか、ネタ好きなファン向けかな。
音楽も、シリーズのBGMをアレンジして使っているので、ファンには嬉しい。FFシリーズのBGMといえば名曲のオンパレードなので、それがアレンジして使われるとすれば、ほぼ間違いなく名曲なわけで。
もちろん名曲だらけです。
オススメはバトル曲よりも、フィールド曲とエンディング曲。これは必聴。
不満としては、キャラクターによって、多少の強弱が出てしまうのが、ちょっといただけません……。皇帝がウボァー製造機になってしまうし。ハメ技とかもあるし。
初心者向けに用意された「コマンドモード」はちっとも使えないし。
あと、売りだったアレンジBGMばかりかと思ったらそれに混じって、アレンジされていない原曲のままの曲が結構使われてますし。PS期以降のBGMでは特にそれが顕著でなんとも。原曲が良すぎるからあえてアレンジをしなかったのでしょうね。手抜きじゃないよね。
不満点もありますが、それを抜きにして、良いゲームだと思います。
この手のアクションが大の苦手の僕でもクリアまで辿りつけたので、誰でもクリアできると思います。
素晴らしき名作。
今年には、キャラクター数を増やした続編「ディシディアデュオデシムファイナルファンタジー」も出ます。
間もなく旧作となりますが、新作の方にセーブデータを移したりもできるので、新作に向けて今のうちからプレイしておいてもよいかもしれません。
![]() | ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー 特典 キャラクターデータダウンロードカード同梱 (2011/03/03) Sony PSP 商品詳細を見る |
![]() | 勇者のくせになまいきだ:3D (2010/03/11) Sony PSP 商品詳細を見る |
勇者のくせになまいきだシリーズ最新作。
基本システムや、そのノリは今まで通りにしつつ、新要素や収集要素を大幅に追加。バランスも一新された完全新作。グラフィックが使い回しなのはご愛嬌。
なお、3Dと言っても、3ディメンションではなく、3ダンジョン(3つのモード)という意味なので注意です。パッケージで魔王様が3Dメガネを付けてたりしますが、完璧なフェイクです。
何が一番変わったかというと、ゲームバランスでしょう。
バランスにメスが入り、1~2で黄金パターンと呼ばれた戦略が使えなくなりました。
全体的な難易度も上がってます。
1~2をクリアしたハズの僕も、最初のステージすらクリアできず、「こんなのクリアできるかー!!」と激昂したくらいです。
しかし、そのおかげで、初心に戻って、一から戦略を練り直し、クリアを目指す………新鮮なプレイができました。続編でありながら新鮮味を感じるゲームなんかそうそうないです。
自分なりに見つけ出した攻略法を見つけクリアした時の喜びと言ったら……。言葉にできません。
でも、続編が出たらその攻略法はもう通じないんだろうなぁ……。いや、むしろ、そうであった方が、プレイのやりがいがある。
新要素も追加されまくっていて、非常に長くプレイできます。
そして、ネタの多さ、多彩さも相変わらず。
ボリュームもアップしてネタも倍増です。
システム・バランス・ボリューム・ネタ・音楽、あらゆるところで作りこまれた傑作。多分、続編が出ても、これを越えることは難しいんじゃないかな……。
![]() | 勇者のくせになまいきだor2 (2008/10/16) Sony PSP 商品詳細を見る |
勇者のくせになまいきだ。の続編。シリーズで言うと第2作にあたります。
第1作からして、非常に完成度が高い作品でした。しかしながら、第1作ということもあり、ボリュームが少ないという欠点を持ち合わせていました。
しかし、今作では、大幅にボリュームアップ。
その欠点を見事に克服しました。
ストーリーモードも倍増。魔物の種類も倍増。登場する勇者も倍増。
長く楽しめるゲームになりました。
相変わらずネタも満載。新要素の「変異」や新スキル「ダンジョンクエイク」も加わり、取れる戦術に広がりが出ます。
一方、敵の勇者たちも新たな職業や新たなスキルを身につけて登場。
ボリュームが増しただけでなく、奥深さも増して、順当に面白くなりました。
トレーニングモードの勇者もしっかり図鑑に載るようになったし、世界観やキャラクターも相変わらず魅力的。
下手な追加要素もなく、前作の面白さを損なっていません。
お手本のような進化です。期待を裏切らない安定した面白さです。
ここまでべた褒め。
これだけ褒めたので、こっから先はいちゃもんです。
苦言を述べるなら、順当に進化しすぎ。
第1作のバランスに、あまり手が加わっていないので、前作の戦術で、かなりごり押し可能。特に、序盤の軍ボーナス稼ぎが非常に有利。なので、新たな戦術も考えられるけれど、それを駆使しなくてもクリアできてしまいます。
それはまったく問題ではありませんが、
「試行錯誤を繰り返して、戦術を確立し、ちょっとずつクリアしていく」そんな達成感を味うことなく、前作までと同じ感覚でクリアできてしまうのは、なんか勿体無いなぁ……。と思うところもあります。
その点、次回作の3では、このあたりのバランス調整に手が加えられ、2までの必勝法が通じなくなりました。従来の必勝法が通じないので、前作までのプレイヤーであっても、新規プレイヤーと同様に最初から有効戦術を練り出す必要が生まれたのです。
我ながら酷い難癖の付け方だ……。
決して、2がつまらないわけではないので、というか、3が良くできてるだけ。ご理解のほどをよろしくお願いいたします。
![]() | 勇者30 (2009/05/28) Sony PSP 商品詳細を見る |
30秒以内に世界を救え!
超高速RPG!「勇者30」
通常のRPGを元ネタにパロディ要素を加えた独特のゲームです。
簡単に説明すると、ステージごとに30秒で世界を滅ぼそうとする魔王が登場するので、勇者となって30秒以内に魔王を撃破していく……そんなゲームです。
単純に魔王を倒すにも、乗り物が必要だったり、伝説の武器が必要だったり、鍵を探す必要があったり、人助けをする必要があったり、レベルあげが必要だったり……ステージごとにRPGにありがちな試練が待ちかまえています。
たった30秒ですが、やらなきゃならないことは様々。
試練を乗り越える、魔王を倒す。両方やらなきゃならないのが勇者の辛いところです。
まぁ実際は町の中は時が止まりますし、タイムリミットの30秒をリセットする方法もあるので、実時間で30秒ってわけではありません。ただ、短時間での勝負ってのは事実です。
更に、ステージごとにレベルも1になり、ステージごとに装備できるアイテムも決まっています。ステージごとにプレイ条件は決まっているのです。決められた条件の下で、いかに早く魔王を倒すかを考えていかなくてはなりません。俗に言うRTA(リアルタイムアタック)です。
ここまで来ると、パズルゲーム。
RPGの体をしていますが、最善の手を考えたり、ルートを見つけたり……。
やっていることはパズルに等しいかと思います。
またストーリー自体も定番のRPGのパロディになっていて、コメディタッチなノリを楽しむことができます。
ステージ数も豊富で、ストーリー分岐もある。
ギャラリーや称号などのやりこみ要素も豊富。
メインの30秒RPG「勇者30」以外にも、30秒シミュレーション「魔王30」、30秒シューティング「王女30」などがあり、バラエティ豊か。
かなり作り込まれ、長く遊べるゲームです。
音楽もアルフィーの高見沢俊彦が手がけているだけあってカッコいい。
高見沢氏には、あんまり期待していなかったけれど、それは失礼でした。
ただ、ステージごとにやることは同じなので飽きやすいのも事実。
一度にやると飽きがきてしまうので、毎日ちょっとずつプレイするのが良いかと。
ちなみに、もうすぐ続編が発売になります。
![]() | 勇者30 SECOND(初回限定:「戦国セクシーロマンパック」無料DLプロダクトコード同梱) (2010/11/04) Sony PSP 商品詳細を見る |
![]() | ことばのパズル もじぴったん大辞典 (2004/12/16) Sony PSP 商品詳細を見る |
りんらん らんら もじぴったん♪
アーケード、PS2、GBAに続く、もじぴったんシリーズの第4弾。
前作まではアーケード基準の構成でしたが、今作から家庭用基準の構成となり、ガラッと仕様が変わりました。
時間無制限でプレイできるステージなどは、その際たるものでしょう。
そして、今作の目玉は2つ。
1つはステージをクリアしていくことで入手できる「辞典」
これは「関東辞典」「マイナー2文字辞典」「チョメチョメ辞典」など、いろいろな単語を1つのくくりでまとめた、まさに「辞典」で、パラパラめくって楽しむことができます。
暇な時に意味もなく辞典をめくって暇つぶしをしていた人には、最高の特典でしょう。
もう1つは対戦。
2PやCPUと対戦できます。
オセロのように、2人交互に単語を作っていく対戦方式なのですが、これがよくできてます。
普通の「もじぴったん」のように、ただ単語を作ったり連鎖しても、相手にその単語を利用されて別の単語を作られると、全てが水の泡。
例えば、
「むずかしい」(難しい)で5文字の単語ができたぜ!
なんて言ってたら、
相手に「こ」をつけられて、「こむずかしい」(小難しい)にされて、6文字の単語を作られたり。
だから、あえて言葉を作りにくいように単語を作っていくのがポイントとなってきます。
文字を置く位置にも最新の注意が必要です。
人間二人でのプレイも楽しいのですが、CPU戦もかなり楽しい。
特に一番難易度の高いCPUは、内蔵されている単語データベースをフル活用して挑んでくるので、かなり手ごわい……いや、その強さはもはや、チートレベルと言っても過言ではありません。
ゲーム内蔵データベース VS プレイヤー脳内データベースの戦いです。もちろん、ゲームは、内蔵データベース基準に判定してくるので、その時点で不公平極まりないですが。
そんな最強で理不尽なCPUを難なく倒せるようになってこそ、真の「もじぴったー」でしょう。僕はまだまだです。
この辞典や対戦プレイを楽しむだけでも、プレイする価値があります。
ついでに言うと、「ふたりのもじぴったん」などの、もじぴったんシリーズテーマソングが、リミックスされて使われているのも、ファンとしては、押さえておきたいところです。
りんらん らんら もじぴったん♪
![]() | 勇者のくせになまいきだ。 (2007/12/06) Sony PSP 商品詳細を見る |
これはまた新しい。
一応ジャンルはシミュレーションなのでしょうが、パズルでもあり、シミュレーションでもある……よく考えついたものです。
舞台は地下。
プレイヤーは魔王に呼び出された破壊神として、ダンジョンを作り、魔物を生み出し、魔王討伐に名乗りを上げる勇者たちを撃破していくことが目的です。
単純に言えばそれだけですが、その勇者たちを撃破すべく生み出す魔物の作り方・扱い方がポイント。
モンスターの生態系を取り入れることで、シミュレーション要素が一気に高まっています。
初期状態では、最弱のスライム型コケしか生み出せず、これではとても勇者撃退の戦力になりません。ただ、コケには「養分運び」という能力があり、この能力を上手く使って養分を集めれば、コケより強いガジガジムシを生み出すことができます。更にガジガジムシはコケを食べることで繁殖できるので、コケがいればガンガン増やせます。しかし、ガジガジムシが増えすぎると、コケが減り、食料を失ったガジガジムシが餓死していくことになります。
更には、ガジガジムシを食べて繁殖するトカゲもいます。トカゲはガジガジムシより強くて戦略になりますが、増えすぎると、ムシが減り、食料を失ったトカゲは……以下略。
このように生態系を上手く維持していくことが、重要になっています。
しかも、やってくる勇者には、物理防御が強かったり、回復魔法が使えたり、集団で押し寄せたり……と、バリエーション豊富。それにあわせて、こちらも魔法攻撃に優れた魔物を増やしたり、MP切れを狙ったり、ダンジョンの構造を複雑にしたり……と、様々な戦術を用意しなくてはなりません。
斬新なゲームシステムですが、それに負けないゲームバランスが整っています。
若干難しめに。
未知のゲームシステムに戸惑いながらも、トレーニングで勉強し、ストーリーモードで何度もゲームオーバーになり絶望を味わいながら、自分なりの戦略を生み出し、ストーリーモードで勇者を全滅させた時の喜びと来たら、何物にも変えられません!
そして、クリア後に新たに出現する裏ストーリーで再び絶望する……と。
ゲーム自体もよくできていますが、一方で、散りばめられたパロディネタの数々も見逃せません。
ゲームストーリー自体が、魔物を使って勇者を倒すという、従来のRPGのアンチテーゼのような作品ですので、それを逆手に取った、見たことあるような勇者や、セリフが盛りだくさん。
更には、ジャンプネタ、ガンダムネタと、パロディ元も幅広い。ゲームなどに詳しい人ほどニヤリとできるのではないでしょうか。
最強の勇者「ユーテー」
スーパーグレートゴール勇者「げんぞう」と、お供の雑魚勇者「もりさき」
ギルギルとカイカイのコンビ
デス様、マオー来訪者、俺の屍でコケつくれ、僕にその手を汚せというのか、戦闘力たったの5か…コケめ…
などなど、随所にネタが込められています。
そして、最後にBGM。
魔王と共に世界を征服するというダークなストーリーなのに、妙にノスタルジックなBGMが心に残ります。
特に、魔物によって征服され、陰惨な結末を迎えるエンディングとミスマッチなノスタルジックBGMはインパクト絶大。
センスを感じるゲームです。
![]() | 僕の私の塊魂 (2005/12/22) Sony PSP 商品詳細を見る |
久々に塊魂がやりたくなったので、
PSP持っていることだし…と思い購入したPSP版の塊魂。
「塊魂」「みんな大好き塊魂」に続く、シリーズ第3弾。
完全な新作ではあるものの、
マイナーチェンジ感が否めません。
しかも、2代目ではなく、初代でやっていたことを焼き増ししたような内容。
2代目にあったオリジナリティ溢れるステージ(塊が自動で転がり続けるステージとか)は少ないです。
タイムトライアルもないし。
せめて2代目を踏襲してほしかった。退化するとは。
難易度的にも初代くらいで、2代目よりは簡単。
2をクリアした腕前があれば、ゲームオーバーになることはほとんどないでしょう。
しかし、3代目で一番の変更となったのは、操作方法。
PSPにはアナログスティックが1本しかついていないので、
アナログスティック主体だったPS2版の操作性が再現できず、
十字ボタンと○△□×ボタンで操作するという、
まったく別の操作になっているのが残念極まりありません。
慣れれば気にならないこともないですが、違和感が否めません。
いかに、PSコントローラーのアナログスティックでの操作が「塊を転がしている」感覚を大切に作られていたのか、よくわかりました。
もう1つ言えば、ロードが頻繁…。
PSPというハードの制約上無理もないことですけれど。
と、まぁ、残念残念と、シャドウゲイト並に苦言を申しましたが、
僕は、「塊魂が久々にやりたくなったから、どうせなら未プレイの塊魂をプレイしよう」と、大した期待をせずに購入したので、別に苦痛などは感じることなくプレイできました。
これを新作として期待して買っていたら、裏切られていたと思います。
プレイする際は、下手な期待をしないことが大切です。
あ、エンディングでの8bit風塊魂は期待していいです。