![]() | BATTLE LINE (2009/06/30) Windows 商品詳細を見る |
簡単に言うと、陣取りカードゲーム。
ルールは簡単で、兵士や英雄などのキャラクターを配置し、相手本陣に侵入すれば勝利です。
カードの種類も豊富で、多彩なデッキが構築できますし、テンポがいいのでストレスも感じません。
プレイできるモードも色々あります。
更に、一人でプレイできるだけでなく、オンライン対戦もできます。
やりこみ要素も満載で実に充実しています。
至れり尽くせりですが、カード集めがちょっと面倒。
CPUとの対戦で、1ゲームにつき1枚~2枚しか手に入らない上、レアなカードを手に入れるには強いCPUに勝たねばならないので、ちょっとハード。
また、強いCPUというのは、思考回路が良いわけではなく、開始時のアドバンテージが圧倒的に有利だったり、デッキが「積み込み」状態だったり、デッキの投入数が制限されているカードを無制限に投入したりと、プレイヤーにとって理不尽な強さになっているのも難点。CPUの思考プログラムの煩わしさからか、CPUは「戦術カード」(普通のカードゲームでいう、スペルカードや魔法カードの類)を一切使ってきませんし。
イマイチ燃えない。
でも、正直、このゲームの魅力はそんなところにありません。
英雄と呼ばれるキャラカード。
こいつらです。
正確には彼らの元ネタです。
「勇者の馬パトリー」「龍のゴトウ」「半熟なる者エグマル」……彼らにはすべて元ネタが存在します。コンシューマーゲームという元ネタが。
彼らのカードを入手し、元になったゲームは何なのか。思いを馳せるのが楽しいのです。
ということで、よくできたカードゲームです。ケチの付けどころはあれども、無料なんだから、これで充分です。………って、あら、有料パッケージ版なんかが発売されているのね。しかも有料版では入手できるカードが追加されていると。なるほど、無料版で引っ掛けて、有料版を買わせる戦略ですね……いやぁ本当によくできてる。商売的にも。
※補足:このカードゲームは元々、ネット公開されているゲームで、無料でダウンロードしてプレイできるのですが、
新たに有料でパッケージ版が発売されました。パッケージ版には、新規で数枚のカードが追加されました。要するに、無料版では全てのカードが集まらず、カードコレクターは、必然的に有料版を購入せざるを得なくなるというわけです。
※補足2:無料版がDLできる公式サイト
http://www.8-senses.com/
※補足3:有料版追加カードはあまり強くないので、対戦時、無料版が不利にならないのは良心的。
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![]() | 天外魔境 風雲!カブキ伝 (1993/07/21) ゲーム・ミュージック永井一郎 商品詳細を見る |
田中公平が手がけた「天外魔境・風雲カブキ伝」のサウンドトラック。
ゲーム中にCDDA音源で聴ける19曲全てが収録されています。
このサントラには、
主人公たちのテーマやフィールド曲・ボス戦闘曲などが収録。
和風な曲からオーケストラ調の曲、果てにはミュージカルソング(歌つき)まで幅広く聴くことができます。
ミュージカルソングは賛否両論だと思いますが、個人的には、これがウリだと思います。
四天王+ラスボスの5人が歌うミュージカルソング5曲!!
まぁ、実際はボスというか、声優が歌ってるんですけれど、どの人もノリノリで歌ってます。永井一郎・山寺宏一・松本保典・神谷明・小杉十郎太、と、歌う声優陣も豪華です。
これだけ色々な方が歌っておきながら、今作で声優に初挑戦したアイドル「牧瀬理穂」は歌ってないんですけれどね。方向性違ってないか?
ともあれ、機会があれば是非、聴いて欲しいサントラです。
ただ、あまりにもレアですし、普通に「風雲カブキ伝」のゲームCDーROMをCDプレイヤーに突っ込んでトラック3~22を聴いても、まったく同じ内容なので、普通にゲームを買ったほうがお得かもしれません。ゲームもプレイできるし。
(てか、中古でカブキ伝を買ったほうがサントラよりも安いハズ)
![]() | Doubt 1 (ガンガンコミックス) (2007/12/22) 外海 良基 商品詳細を見る |
これほど、話が進むたびに、評価が悪くなる漫画も珍しいものです。
まず序盤に、
「互いに見知らぬメンバー」
「密閉された空間」
「潜伏する殺人者」
「ゲーム要素のある開錠システム」など、
魅力的な要素が掲示され、
これは、
「脱出」
「犯人探し」
「駆け引き」
「トリック」
「パズル」など、
ミステリや論理的思考が楽しめるな違いない!
と、期待に胸を膨らまして読んだら、どれもスカスカだったという、素晴らしき詐欺漫画です。
脱出する努力をしない、
探しもしないで犯人はこの中にいる!と決めつけ(その割にあっさり別の人間がみつかる)、
駆け引きはなく、いがみ合うだけ、
パズル要素は不要となり、
トリックも反則、
推理要素もなければ論理的でもない凄惨な結末を迎えるという。
百歩、いや千歩譲って、漫画だから、ご都合主義な展開になるのも仕方ないと許すとしましょう……。
しかし、謎が全然解けてないのに、作中の人物たちだけが納得して終わりにして、読者を置いてけぼりにする種明かしは前代未聞。
考察とかそういう話じゃない。責任放棄だろ、これは。
作者が、練りあげた舞台設定を作り上げ、最後の捻ったオチを思いついたのは良かったけれど、
舞台設定からオチまでをつなげるストーリーが考えつかないものだから、
論理的な解決部分を読者に提示しないまま、うやむやにした状態で収集を付けた………そんな印象を覚えます。
近年まれにみるアンフェアな漫画でした。
![]() | Sa・Ga 全曲集 (2004/12/15) ゲーム・ミュージック 商品詳細を見る |
ゲームボーイで発売された
「魔界塔士SaGa」
「SaGa2 秘宝伝説」
「SaGa3 時空の覇者[完結編]」
のサガ3部作の収録曲を余すことなくまとめたCD2枚組みのオリジナルサウンドトラック。
ディスク1にサガ1・2、ディスク2にサガ3と植松伸夫氏書下ろしのサガ1メドレーが収録されてます。
絶版状態で、かなりのプレミアがついていましたが、再販されて値は落ち着きました。
サガ1はFFシリーズでおなじみの植松伸夫氏が作曲。
サガ2は1の植松氏に加え、ロマサガシリーズでその名をとどろかせることになる伊藤賢治氏のタッグ作曲。
サガ3はディレクターも兼ねた藤岡千尋氏と笹井隆司氏のタッグ作曲。
になってます。
で、サガ1・2・3ともにゲームボーイという限られた音源の中でも、臨場感あふれる曲が揃っていて、ゲームを引き立てる名曲ばかりです。
特に2の通常戦闘曲「必殺の一撃」・ボス曲「死闘の果てに」は、伊藤氏のゲーム音楽処女作にして後世に語り継がれるほどの名曲。
一方の植松氏も1の「激闘」「死闘」「涙を拭いて」などの名曲をたたき出しています。
さて、1枚目については、世間体でも定評がありますし、そもそも、サガ1・2ともに裏技でサウンドテストができます。
この全曲集の価値は2枚目にあると言っても過言ではないでしょう。
(※ 私はサガ3の偏愛者です)
ということで、サガ3よりお勧めの曲をご紹介。
「異次元のテーマ」
フィールド曲の最高峰。
ステスロスの内部で流れるため、この曲をステスロスのテーマと勘違いする人が多数。
「ステスロスのテーマ」
ステスロスが駆けつけたときに流れる曲。
イベント曲として最高峰。
僕の中では、ロマサガ3の「玄城バトル」、FF5の「ビッグブリッジの死闘」につづく、好きなイベント曲。
「神戦」
ラスボス曲。
ラスボスの不気味さと神という存在の崇高さの両面が表現された(と思う)曲。
1ループは短いけれども。。
(笹井氏のバトル曲はどれも1ループが短いです)
「ラグナの宮殿」
ラストダンジョン曲。
「ついにここまできたぞ!!」という気持ちにさせてくれる曲。
直前のステスロスの捨て身の攻撃イベントなどもあって、非常に印象に残ってます。
いやぁ、実にいい曲ばかりですなぁ。サガ3は。
そうでない曲も多いけれど…。
僕はこのCDを愛してます。
初期購入特典のステッカーも一緒に保管してあります。
それにしても、個人的主観にあふれたレビューになってますね。
![]() | カラテカ (1985/12/05) FAMILY COMPUTER 商品詳細を見る |
礼にはじまりギロチンに終わる
そんなゲーム。
プレイした当時は、ゲームシステムがまったくわからず、手も足も出ませんでしたし、
演出も理解できていませんでした。
しかし、今改めてみればかなりの意欲作。
まず、「礼」
このゲームでは「礼」というアクションがあります。敵と出会った時にぺこりと頭を下げ、腰を直角に折り曲げ、礼をするアクションです。こちらが頭を下げると、相手も頭を下げてくれます。
一見、どうでも良さそうなアクションですが、礼をしないと敵は発狂し、プレイヤーは瞬殺されます。
幼き日の私には、礼の存在意義が見いだせず、ただただ理不尽に思えていました。
しかし、これは日本人が忘れてしまっている礼儀の重要性をゲームを通じて訴えかけているのです。
実は、このゲームはもともと海外で製作されたゲーム。いわゆる洋ゲーです。
洋ゲーゆえに、日本の武術「KARATE」が崇高なものとして捉えられていて、
日本人ならゲーム性を優先して、おろそかにしてしまいそうな空手のルールがゲームに取り入れられているのです。
また、ゲーム中に挿入される「敵のボスが部下を出撃させるシーン」
幼かった私には、なんで、唐突に敵のボスを写すんだと不思議に思っていましたが、
今になって考えれば、これはプレイ中に別シーンを挿入する立派な演出。イベントシーンです。
今となってはあたり前の演出ですが、当時の容量の少ないファミコンで、わざわざそんなイベントシーンを用意していたゲームなど、皆無でした。かなりの時代を先取りしていたゲームだったのです。
さらに滑らかなモーションはもっさりした印象を覚えますが、細部まで空手のモーションを取り入れ、リアリティを追究した結果です。
洋ゲーならではのこだわりが見える素晴らしい作品です。
救い出すヒロインがマリコ姫だとか、
ギロチン回避のタイミングが妙にシビアだったりとか、
ゲームスタートが崖っぷちで後退すると崖下に転落死するとか、
そもそもゲームとして面白いかどうか疑問がぬぐえないとか、
そういうセンスも洋ゲーならではということで。
![]() | ファイナルファンタジー I・II全曲集 (1994/03/25) ゲーム・ミュージック植松伸夫 商品詳細を見る |
ファミコン時代のファイナルファンタジー1・2の曲をカップリングして1つのCDに収めたサントラCD。
FF1・2で使われた曲に加え、FF2の未収録曲、更にFF1・2のオリジナルメドレーが2曲も入ってます。
FF1・2の曲よりもこのオリジナルメドレーに価値があると思ってしまうくらい素敵な2曲。
2種類のメドレーなのに、どちらにも入っているのが「マトーヤの洞窟」…。特に2曲目のメドレーの出だしに持ってきた「マトーヤの洞窟」に痺れます。
また、FF2の未収録曲(「ダンジョン2」「飛空艇」「戦闘シーン3」)は未収録が勿体無い限り…。
その1つ「ダンジョン2」は、FF6でアレンジされて再録されたのでまだしも、「飛空艇」とか、使われていても良かったんじゃないのかなぁ…。
ゲーム中、フィールドの曲にプロペラ音がボバババババ…と流れるだけの飛空艇搭乗時の音楽は寂しい限りですので…。(でも、曲自体はメチャメチャ明るい曲です。あの悲惨な状況で乗り込む飛空艇の音楽がこんなに明るかったら、容量があっても使われてなかったかも…)
あと、「戦闘シーン3」の未収録も惜しい…。
ラスボスの「皇帝」だろうが、「ラミアクイーン」だろうが、宝箱のボスモンスターだろうが、全部同じボス曲(「戦闘シーン2」)というのは切ないですから……。ラスボス用に曲が用意できていたら、どれだけ印象が変わっていたでしょう!
きっと、「ラスボスの専用曲」が、ラスボスの「ウボァー」「ブラッドソード」以外の思い出として語り継がれていたでしょう…。
曲自体は作られていたのに、容量上、使われなかったのは本当に惜しい話です。
かつてフジテレビ系列の深夜にひっそりと放送されていた、超マニアックなクイズ番組「カルトQ」それをゲーム化したのがPCエンジンソフト「クイズキャラバン カルトQ」です。
テレビ番組をモチーフにしたキャラゲーみたいなものですから、いかに番組の雰囲気を忠実に再現するかに力が注がれています。
解答席の造りから、
「初級カルト→中級カルト→超カルト」と移っていく出題形式、
更には番組中のBGMや司会者の掛け声もバッチリ収録。
そして何より、問題が本当にカルト。
かなり秀逸な番組再現ぶりです。
そんな中でも本当に感服したのは問題のカルトぶり。
「バイク」「ラーメン」「TVゲーム」「アニメ」「阪神タイガース」など20のジャンルが用意されていて、そのどれもがマニアックな難題ぞろい。
最初にプレイした時は、一番得意だと思っていた「TVゲーム」ですら、200点取れませんでした。
ちょっとかじったジャンルでは初級カルトでも難しく、
詳しくないジャンルでは手も足もでません。
さすが「カルトQ」の冠は伊達ではありません。TVのカルトQさながらです。
クイズゲームとして楽しむのではなく、
「こんな問題、解かるかァッ!」
と突っ込んで、問題のカルトぶりに発狂するのが一番正しい遊び方かもしれません。
また、カルトQモードの他に、ボードゲーム風なマップクリアタイプのクイズモードが収録されています。
オーソドックスなクイズモードですが、出題されるクイズはカルトQのもので、しかも、出題ジャンルがランダム。
「アニメ」から「阪神タイガース」まで、
全ジャンルを制覇しないとクリアできない究極のモードとなっております。
鬼畜すぎる。
![]() | タイムゾーン (1991/10/25) FAMILY COMPUTER 商品詳細を見る |
今は無き飯野賢治プロデュース作品。
出してるメーカーは「摩訶摩訶」でお馴染みの「シグマ商事」。
そんなバックボーンが秘められているアクションゲームです。
見た目はワギャンランド。
プレイしてみるとスーパーマリオ3(自動スクロールステージとか地面が浮いたり沈んだりするステージとか)。
スケボーに乗ったら高橋名人の冒険島。
ストーリーは敵の親玉にさらわれた女の子を探して現代、古代、西部、江戸、未来、異次元を巡るというもの。
過去のゲームの寄せ集めですか飯野さん。
しかし、寄せ集めということもあって、プレイしやすい、分かりやすい、下手に手が込んでない。
武器がちょっと独自です。
主人公が帽子を飛ばして敵を攻撃するのですが、この軌道が独特。
まっすぐ前に飛んでくれればよいのに、妙な弧を描いて飛ぶのです。
しかも、投げた帽子をキャッチしないと主人公の上をするりと越えて後ろに飛んでしまい、それを再びキャッチしない次の攻撃が出来ません。
敵に当たって返ってきた帽子を上手くキャッチできなくて次の攻撃ができずに目の前の敵にやられることもしばしば。
なので最終的に、この帽子の軌道をマスターするようになる……かと思ったら、最終的には帽子を投げずひたすら敵を避けながらクリアするようになります。
敵を無視して進んだ方が早く進めますので。
難易度的には誰でもクリアできるような非常に易しいゲームです。
ちょっとしたクイズに答えるだけで3機アップできる簡単さ。
いやらしいステージもない素直なゲームなので、アクションゲームにやりなれた人には物足りないかもしれませんが、アクションゲームに慣れない人でもクリアできるでしょう。
以下ちょっとネタバレですが、エンディングで、救出したヒロインと再会しての喜び方も独特。
ゲームのエンディングといえば、再会したヒロインと抱き合うとかキスするとか、そうやっていう再会を喜ぶパターンがほとんどですが、このゲームでの再会の喜び方は……「頬ずり」です。
頬と頬を擦りあわせながらくるくる回転します。永遠に。
さすが飯野センス。
抱き合うとかキスするとかよりも、かなり奥手な喜び方ですが、逆に生々しいです。
これほどラブラブなエンディングはありません。必見。
![]() | 東北大学未来科学技術共同研究センター 川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング (2005/05/19) Nintendo DS 商品詳細を見る |
今更レビューするのもなんなのですが……。
簡単な計算問題や記憶問題でトレーニングして脳を鍛えようという方針のミニゲーム集。
シンプルですが、スコア結果を脳年齢という形で表示させるという巧みな演出もあって、普段ゲームをプレイしていない人もすっかりハマってしまいます。
ミニゲームの得点が何万点だとか、何千点とか言われても、普段ゲームをしていない人にはそれがすごいのかすごくないのかわかりません。
逆にそれをわかりやすく「年齢」という形で表示するのは普段ゲームを触れていない人にも理解されやすいのです。
この点がウケたのでしょう。
そして、もう1つこのゲームで感心したのは、「お試し版」というものがあって、データを残さない人でも脳年齢を計測できるアイデアです。
ほんの数分でプレイが終わる「お試し版」
これを職場なり家族なりにしてもらうのです。
すると、「うわ、こんな年齢になるの!?だったら俺も買って脳鍛えるわ」という発想になり、後はねずみ講。
……それは言い過ぎにしても、このアイデアはなかなか秀逸だったと思いました。
ゲームの内容うんぬんは別として普段ゲームの需要がない層にもDSを買わせたという点で、任天堂の偉大さを思い知らされました。
しかしまぁ、タイトル長ぇ。
![]() | スローンとマクヘールの謎の物語 (2009/05/21) Nintendo DS 商品詳細を見る |
謎解きの面白さと、それをぶちこわしにするシステムが混在した知的ゲーム。
○内容
スローンとマクヘールが生み出した、水平思考ゲームというものがあります。
ルールは、
1 出題者ひとりと回答者何人かに分かれ、
2 出題者が物語を語り、謎をだす。
3 回答者が質問をぶつける。
4 その質問に「はい/いいえ/関係ありません」のどれかで答える。
5 3~4を繰り返し、その情報を元に謎を解く。
という簡単なもの。
情報に制限があり、質問の内容が重要であり、何より発想や推理が必要となる……なので、単純ながら頭を使うゲームになっています。
なんと言っても謎が解けたときのカタルシスが心地よい。
代表的な話に、
「ウミガメのスープ」
ある男がレストランでウミガメのスープを飲んだ。
そのとき、男はすべてを悟り、直後に自殺した。なぜ?
という話があります。
この話に、
「レストランの場所は関係ありますか?」→いいえ
「男とシェフは知り合いですか?」→いいえ
「スープの味は関係ありますか?」→はい
と質問を繰り返し、謎を解明していくのです。
それをDSのゲーム化したのが、この作品。
○良いところ
単純に謎解きが面白い。
全部で80題ある謎を次々に解いていくのですが、やはり捻られた問題がスパッと解明すると、解けた快感が湧き上がります。
そんなに難しい問題ばかりでないところもミソ。
○悪いところ
で、そんな快感をむげにするのが、システム。
出題者側をDSが担当する訳ですが、
まぁ人間が柔軟に対応すべき仕事を機械としてこなさざるを得ないので、無理がありますな。
回答者からの質問(上でいう「3」)が選択肢になっていて、そこから選ぶことになります。
自由に質問できるわけではなく、選択肢に沿った質問しかできない。
必然的に、選択肢がヒントになるし、総当たりでどんな謎も解けてしまいます。
推理の必要なし。
謎の解答(上でいう「5」)に挑む時も、もちろん選択肢。
解答が選択肢なのですから、謎の核心をついたものになり、選択肢を見ただけで謎が解けてしまうこともしばしば。
逆に、勘で解かれないように、簡単に解かれないように、「そんなの謎解きに関係ないじゃん!」というようなディテールまで答える必要があったりします。
確かに、出題者への質問を繰り返していけば見つかる答えなのですが、出題文を見ただけで答えが分かってしまうくらい簡単な問題でも、細かなディテールがわからずクリアに辿り着かないとか……ストレスでしかありません。
○総評
ゲームとしては面白い試みだったけれど、DSでやるには苦しかったのではないかと思います。
対人でやってこそのゲームだと再認識できました。