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ジキルとハイドと裁判員 1 (ビッグコミックス)ジキルとハイドと裁判員 1 (ビッグコミックス)
(2009/04/30)
森田 崇、北原 雅紀 他

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事件の真相を見る能力を得た裁判官が、裁判員制度を巧みに利用し、望みどおりの判決に導いていく……。
そんな裁判員制度を題材にした漫画です。



主人公の裁判官ジキルは、ひょんなことから、事件の真相を知る能力を得ます。
そこで、その能力を駆使して、冤罪や、殺人犯の無罪放免をなんとかして食い止めようと思い立ちます。
しかし、弁護士でも検事でも裁判長でもない、裁判官の主人公では、基本的に裁判の内容に口を出せません
そんな主人公の前に、都合よく始まった「裁判員制度」
「これなら、裁判官でも裁判員を通じて裁判に口が出せる!!」
この裁判員制度を利用し、言葉巧みに裁判員を導き、真相に基づいた判決を得ようと悪戦苦闘する……そんなストーリーになっています。


まず目を見張るのは、主人公がけしかける心証操作
裁判員は一般市民ですから、無罪になりかけている人間は無罪に見えますし、有罪になりかけている人間は有罪に見えます。流されやすい存在です。
そこから、有罪を無罪に、無罪を有罪に逆転しなくてはなりませんから、かなりの強引な手腕で裁判員の思考を変えていかなくてはなりません。
ある時は仕入れてきた情報で、ある時は話術で、ある時は罠をしかけ、ある時は真相をねじ曲げて……。
裁判員の心証を操作するためには、やりたい放題です。

しかし、そんな主人公のやりたい放題が野放しにされるはずがありません。
主人公のやりたい放題を制止する敵キャラたちが登場します
裁判官としての立場をわきまえさせようとする先輩や、
主人公の心証操作に流されず裁判員としてのあり方を見据えている裁判員。
本来なら、これが裁判官や裁判員の正しい姿なのですが……。しかし、主人公にとっては目の上のたんこぶです
裁判員の心証操作に加えて、こういった敵キャラをも心理戦や討論でねじ伏せていくところもまた、1つの見どころとなっています。

「裁判員制度」をテーマにした作品の中でも、かなり面白い部類の作品です。

更に、

「無罪は無罪、有罪は有罪」と真相に基づいた判決を得ようとする主人公。一方で、正しく公平な裁判を守ろうとする敵キャラ。どちらも正しい。「正義の敵はまた別の正義」を地で行くストーリーとか。

全体を通して、裁判官の心証操作で判決が変わってしまうような「裁判員制度」自体の問題性を定義しているとか。その上に、作中で「裁判員制度は失敗制度」と言及したりとか。

単純な娯楽としても楽しめる上に、考えさせられるところもある、深い作品です
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